重いグリーンで安定したタッチとストローク 川崎春花の記録的Vを呼んだパター
◇国内女子◇大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日(21日)◇ザ・クイーンズヒルGC(福岡)◇6505yd(パー72)◇晴れ一時雨(観衆3907人) 【画像】 川崎春花は副賞のアウディをゲット 川崎春花が2試合連続優勝となるツアー通算4勝目を挙げた。通算28アンダーは、2003年「ミズノクラシック」(3日間競技)のアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、16年「大王製紙エリエールレディス」(4日間競技)のテレサ・ルー(台湾)が持っていた24アンダーの最多アンダーパーのツアー記録を大きく更新した。 ソフトなグリーン、昨年大会より短かったラフが“演出”した空前のバーディ合戦で、勝利に大きく貢献したクラブはパターだった。 昨年11月の「大王製紙―」で従来のブレード型から入れ替えたマレット型の「オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX Tパター」。最終日のグリーンスピードがスティンプメーターで9ftと、4日間を通じて極端に重たかったグリーン上では常に強めのタッチが求められた。必然、力みでストロークの乱れにつながる可能性も高くなるが、超高慣性モーメントが売り物の同パターがブレないストロークをサポートした。 また、5週前の6月「ニチレイレディス」から取り入れたクロスハンドも一般的に方向性が安定するグリップなのもプラスに働いたのかもしれない。 オープンウィークだった前週、京都にある「お家に帰っても、鏡の前で練習してました」という川崎は優勝会見で「いいラインにボールを出しやすかったです。今日もいい距離のパットが入ってくれました」と語った。4日間通算のスタッツで、パーオン率90.3%(65/72)は山下美夢有の91.7%に次ぐ2位。グリーンに乗る回数が増えると、どうしても多くなる平均パット数(1ラウンドあたり)は28.25と10位だった。
<最終日のクラブセッティング> ドライバー:テーラーメイド SIM グローレ(10.5度) シャフト:イミドアンドサンズ グリップ:ゴルフプライド フェアウェイウッド:テーラーメイド SIM グローレ (3番15度、7番21度) ユーティリティ:ダンロップ スリクソン ZX Mk II ハイブリッド (5番25度、6番28度) アイアン:ミズノ ミズノプロ 719(6番~PW) ウェッジ:キャロウェイ JAWS RAW (48、52、58度) パター:オデッセイ Ai-ONE MILLED SIX T ボール:ブリヂストン ツアーB X