結成15周年の私立恵比寿中学、3年ぶり「TIF」参戦 流石の貫禄で2日目“HOT STAGE”のトリを飾る
私立恵比寿中学が8月3日、世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」(8月2~4日、お台場・青海周辺エリア)に3年ぶり8回目の出演。10人体制となってからは初のTIF参戦となるが、流石の貫禄で2日目「HOT STAGE」のトリを飾った。 【写真】“えびちゅう”おなじみのポーズを9人で披露する ■結成15周年のえびちゅうがTIF参戦 “えびちゅう”こと私立恵比寿中学は「永遠に中学生」をコンセプトに活動する真山りか、安本彩花、星名美怜、小林歌穂、中山莉子、桜木心菜(※HOT STAGEは体調不良で欠席)、小久保柚乃、風見和香、桜井えま、仲村悠菜の10人組。2024年2月には現体制初のオリジナルアルバム『indigo hour』をリリースし、4月から7月まで全国ツアー「私立恵比寿中学 15th Anniversary Tour 2024 ~the other side of indigo hour~」を行った。 すっかり日も暮れたHOT STAGEのトリに登場したえびちゅう。チャイム音から楽しげな「ebiture」で会場を沸かせると、真山の「私立恵比寿中学、TIFよろしく~!」の掛け声から、まずはKennyDoes(梅田サイファー)が手掛けた本格的なラップナンバーの「Knock You Out!」を“名刺代わり”に披露。『indigo hour』の1曲目に収録されている自己紹介が盛り込まれた粋な楽曲で、それぞれ魅力をアピールする。 ■タオルをぶん回してファンと一体に そして「さあみんな、タオルを持ってるか?持ってなかったら拳を掲げて~!」のあおりから、「揚げろ!エビフライ」へ。えびちゅうもファンもタオルをぶん回して一体感を作ると、続いてはイントロが流れるや「やったー!」「うわああー!!」とファンの大歓声が起きた、エモい夏曲「ラブリースマイリーベイビー」。10年前にリリースされた「バタフライエフェクト」のカップリング曲ながら、いまだ根強いファンを持つ楽曲で会場に詰め掛けたファンのハートをガッチリとつかんだ。 MCでは「私立恵比寿中学は、明日8月4日をもって15周年を迎えます!」という報告や、TIFも14周年ということで「同じ道のりを歩ませていただいて、いつも本当にありがとうございます」と“ほぼ同期”として感謝を。(姉)・(妹)メンバーで分かれて行った昼間のライブについて触れた後、2025年3月20日(木)に開催する3度目となる埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演への参加も真摯(しんし)に呼び掛けた。 その後は真山らのお台場の夜空に響き渡る伸びやかなボーカル、応援団風の振り付けも印象的な「YELL」、ノリのいい歌詞が個人的に好きな「CHAN-CHARA-CHAN」、ラストは安本の歌い出しの「OH~!」がどこまでも続いていきそうな「ナチュメロらんでぶー」でファンも大盛り上がり。たむらぱんこと田村歩美が作詞・作曲を手掛けた、夏になるとつい聴きたくなる夏の定番曲で締めくくった。盛り上がり過ぎて一部のファンからアンコールの声が上がるほど、最後までフルスロットルで飛ばし、えびちゅうらしい貫禄のステージを展開した。 なお、私立恵比寿中学は8月4日(日)に結成15周年記念イベント「えびちゅう夏祭り」を東京・西武新宿PePe前広場にて開催する。 ■私立恵比寿中学(TIF2日目、HOT STAGE)セットリスト 「TOKYO IDOL FESTIVAL 2024」 ◇8月3日(土)◇お台場・青海周辺エリア 00.ebiture 01.Knock You Out! 02.揚げろ!エビフライ 03.ラブリースマイリーベイビー 04.YELL 05.CHAN-CHARA-CHAN 06.ナチュメロらんでぶー ■世界中からアイドルファンが集結 「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」は、お台場で開催される世界最大のアイドルフェス。アイドル戦国時代と称され、アイドルブームが再燃し始めた2010年に、日本初の“アイドルに特化した大規模同時多発的音楽フェス”として、東京・品川でスタートした。 新型コロナウイルスの影響により、2020年は初のフルオンラインフェス、2021年は一部ステージを有観客にしてリアルとオンラインのハイブリット型で、2022年は3年ぶりに会場全体を有観客に、2023年は4年ぶり観客による歓声、ジャンプも解禁して開催された。 そして、2024年も新たな試みを積極的に行いながら「アイドルシーンを盛り上げ広めていく」という変わらぬ目的のため、約200組のアイドルが出演し、世界中からアイドルファンを集めて開催される。 ◆取材・文・撮影=森井夏月