ヤクルト・田口麗斗、現状維持でサイン 海外FA封印 守護神奪還へ「逆襲」
ヤクルト・田口麗斗投手(29)が16日、東京・北青山の球団事務所で契約交渉し、現状維持の1億5000万円プラス出来高払いで更改した。3年契約の2年目となる来季へ、色紙に「逆襲」としたため、守護神返り咲きを誓った。 【写真】神宮外苑で〝再会〟したヤクルト・北村拓己と田口麗斗 「(24年の自己採点は)ゼロ点。守護神を剝奪というか、全部を失った1年だった。それを取り返す」 昨季は抑えを務めて33セーブを挙げたが、今季は2月の春季キャンプで下半身を痛めた影響もあり、開幕直後に離脱するなど41試合で1勝4敗、7セーブにとどまった。新加入のバウマン(前マーリンズ)や今季チーム最多の11セーブを挙げた小沢らがライバルとなるが、「もちろん九回(のポジション)を取りにいく」と目の色を変えた。 今季、海外フリーエージェント(FA)権を取得。米大リーグ挑戦を望めば、シーズン終了後に再び球団と話し合いの場を持つという内容だったが、権利を行使せず残留を決めた。「(メジャーは)将来的に目標としているが、自分が弱すぎるというところで決断には至らなかった」。自身の夢は一度封印し、守護神奪取に全力を注ぐ。 自主トレ先のハワイではココヘッド・トレイルの登山もトレーニングに取り入れ、体の強さを追求する。「来年はとにかく逆襲」。再び九回のマウンドに君臨する。(武田千怜)