8年前「全英」でプレーの3人に聞いた ロイヤルトゥルーンはどんなコース?
◇メジャー最終戦◇全英オープン 事前情報◇ロイヤルトゥルーン(スコットランド)◇7385yd(パー71) 【画像】モノクロームな久常涼のかっこいい一枚 今年の舞台となるのは、8年ぶり10度目の開催となるスコットランド南西部に位置するロイヤルトゥルーン。前回の2016年はヘンリック・ステンソン(スウェーデン)が72ホールの大会最少ストローク「264」、通算20アンダーでメジャー初優勝を手にした。同年大会をプレーした市原弘大、宮里優作、塚田陽亮の解説とともに、ロイヤルトゥルーンを深掘りする。
倉本正弘が82年に4位タイ 「全英」最長&最短ホール
総距離が16年大会から195yd延長されて7385yd。全英での最長&最短ホールがあり、最長は6番(パー5)623yd、最短は8番(パー3)123ydの設定となる。過去9回における日本勢最高位は、1982年大会で倉本昌弘が記録した4位タイ。優勝したトム・ワトソンに2ストローク及ばなかった。
<過去9回の優勝者&スコア>()内は日本勢最上位 1923年:アーサー・ヘイバース「295」 1950年:ボビー・ルーク「279」1アンダー 1962年:アーノルド・パーマー「276」12アンダー 1973年:トム・ワイスコフ「276」12アンダー 1982年:トム・ワトソン「284」4アンダー(倉本昌弘 4位タイ) 1989年:マーク・カルカベッキア「275」13アンダー(尾崎将司 30位タイ) 1997年:ジャスティン・レナード「272」12アンダー(丸山茂樹 10位タイ) 2004年:トッド・ハミルトン「274」10アンダー(神山隆志 27位タイ) 2016年:ヘンリック・ステンソン「264」20アンダー(池田勇太72位タイ)
名物パー3は“切手”のように小さいグリーン
名物ホールのひとつが打ち下ろしの8番(パー3)。123ydと距離が短く、日によっては90yd前後に下がることもあるが油断は禁物。グリーンが“郵便切手”のように小さいことに例えて「ポステージスタンプ」と呼ばれている。2020年「AIG女子オープン」(全英女子)では3日目に95yd設定で行い、平均スコアは「3.0」だった。 「短い距離だけど狙いはグリーンセンターでいい。とにかく乗ればOK」と話すのは、同ホールで4日間2つのボギーを喫した市原。当時は左からのアゲンストが強く、雨風の中では6Iの選択肢もあったという。「ティグラウンドが高台になっていて、風をもろに食らう。6Iでチョンと打つ選手もいた」という。 初日にバーディを奪った塚田は「左からのアゲンストで、50度くらいのクラブだと難しい。PWや9Iでチョンと打てば、風の影響が少ない」と解説する。