【企画力】二流の企画は「見る人がいる」ことを前提にする、では一流の企画は?
【YouTube総再生回数60億突破】知る人ぞ知る凄腕クリエイターが初めて明かす「圧倒的な企画力」のすべて。企画・マーケティング・クリエイター・営業職 必読のトップYouTube作家&マーケッター、初の著書『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)は、企画に悩む、すべての人に向けてノウハウを初公開している。クリエイティブな仕事の全体像を俯瞰しつつ「見えない条件文」「企画発想技12選」「構成は木」「データとの向き合い方」など、わかりやすく解説。とっつきやすい「お題」も出題され、実演しながら学べる構成にもなっており、学びになるコンテンツが満載だ。現在、約30チャンネルへ企画提供をしており、有名企業のコンサルティングやアドバイザーなどを行っている著者が、そのノウハウをPDCA(計画・実行・評価・改善)式にわかりやすく解説した本書から、一部を抜粋・編集したものをお送りする。 ● イリーガルな香りのする動画サイト たけち まるぽこ(以下、たけち):僕らは今年(2024年)で29歳ですけど、高校生のときにはYouTubeがだいぶ浸透していたZ世代(1990年代半ばから2010年代前半生まれ)ですよね。 すのはら:2013~2014年くらいには、普通にYouTubeを見ていた世代です。もっとも当時のYouTubeは、違法アップロードのアニメなんかが見られるイリーガルな香りのする動画サイト。 そんななかでも、現在のYouTuberみたいに、企画動画を投稿している人もいました。僕は常識はずれの企画にかなりのお金をつぎ込むことで話題だった「okailove」(@okailove)っていう投稿者がすごく好きでしたね。 たけち:自分も高校生ぐらいのときからYouTubeを見ていました。同年代ぐらいの投稿者が日常をさらけ出している動画を見て、「一緒の時代を生きてる共感」みたいなものがありましたね。 ● 「遊び」の選択肢が増えた すのはら:YouTubeって、よくテレビと比較されるんですけど、視聴者の目線からすると、どっちも根本的には「遊び」なんですよね。 当たり前ですけど、テレビだって面白いものはメチャクチャ面白い。ネットが普及したことで、テレビだけではない「遊び」の選択肢が増えたんじゃないかなと思います。 たけち:それ、メッチャわかります。日テレ系『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』とかテレ東系『ゴッドタン』みたいな、毎週違う企画を見せてくれるバラエティ番組と同じ系統として、YouTubeの動画を認識していましたね。 テレビより企画の規模が小さくて、演者がプロではない一般人というだけ。 ● 動画をつくる≒広く一般の「遊び」 すのはら:ただ、大きく違うのは「動画をつくる」ことが広く一般の人たちにとっても「遊び」の1つになり始めたというところかなと思います。 かつて、テレビが“娯楽の王様”だった時代は、広く一般の人たちが「自分で動画をつくろう!」とは、あまり思わなかったはず。 でも、それぞれの投稿者が個人のテレビ局を持っているようなもので、多くの素人が動画を投稿しているYouTubeなら、「自分も」と思う。こんなに楽しいことないですよね。 たけち:いまの10代なんかは、もっとすごいですよね。スマホの動画機能がだいぶ進化しましたし、動画制作の無料ソフトもたくさんある。 なんなら動画制作をするための解説動画だってYouTubeにあるので、それを見て真似すれば、誰でもつくれるんですからね。