ＢＹＤの李柯（ステラ・リ）執行副社長

（ブルームバーグ）： 中国最大の電気自動車（ＥＶ）メーカー、比亜迪（ＢＹＤ）は、将来的に海外市場が同社の全販売台数のほぼ50％を占めるとの見通しを示した。欧米の制裁関税を乗り切るために海外で生産拠点の設立を継続することを示唆した。

ＢＹＤが28日発表した４－６月（第２四半期）の純利益は33％増の91億元（約1840億円）、売上高は26％増の1762億元となった。

ＢＹＤの李柯（ステラ・リ）執行副社長は26日、深圳の本社でインタビューに応じ、「将来的には海外市場が当社の世界販売の比較的大きな割合を占めることなるだろう」と述べた。より具体的な説明を求められた同氏は、販売の「半分近く」を海外が占める見通しだと答えた。

李氏は海外販売目標の具体的な時期については明らかにしなかったが、目標達成のためには生産・納入を大幅に増やす必要がある。同社の今年の海外販売台数は50万台に到達する見通し。１－７月の海外販売台数は27万台に達し、全体に占める割合は約14％となった。ＢＹＤの全体の24年販売目標は約360万台。

ＢＹＤは販売目標を達成するため、欧州、アジア、南米の生産拠点に数十億ドルを投資し、中国製ＥＶに対する貿易障壁を回避しようとしている。欧州連合（ＥＵ）は今月に入り、ＢＹＤ車に17％の追加関税を賦課する方針を通知。カナダと米国は共に中国製ＥＶに100％の関税を課している。

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原題：BYD Aims for 50% Overseas Sales as It Posts Strong First Half　（抜粋）

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