青学大、西川と佐々木のドラフト1位コンビ欠くも4冠王手 延長10回、初谷健心がサヨナラ打【明治神宮野球】
◇24日 明治神宮野球大会 大学準決勝 青学大5―4天理大(延長10回タイブレーク、神宮) 春秋の東都大学リーグ戦、全日本選手権、神宮大会の4冠を目指す青学大は、天理大(関西1)に延長10回タイブレークの末にサヨナラ勝ちして2年連続で決勝に進んだ。初谷健心内野手(3年・関東第一)が決勝打を放った。25日の決勝で創価大(関東1)と対戦する。 ドラフト1位コンビを欠いても青学大は強かった。右手人さし指骨折のロッテ1位の西川がリーグ戦途中から欠場しているのに続き、初戦で左肩を脱臼した広島1位の佐々木主将もスタメンから外れても、びくともしない。10回1死満塁で中前に決勝打を放った初谷は「リーグ戦でもあった。今度は全国で”全員戦力”を見せつけようとみんなで言っていた。マイナスのイメージはなかった」と胸を張った。 ミーティングで、佐々木主将は「ベンチから4年が声をかけるから、思い切ってやってくれ」と後輩を励ました。代役サードの初谷には、グラブを貸そうかと軽口をたたいて和ませた。今春の大学選手権準決勝で10―2で圧倒した天理大は、厳しい夏を過ごして手ごわさを増していた。中盤に3点リードを追いつかれてからは、互いに譲らなかったが、1年から3年の力でタイブレークをしっかり勝った。 9回2死一塁、西川が代打で約2カ月ぶりの公式戦復帰。変化球に空振り三振したが、勝利を素直に喜んだ。「チームの力になれず悔しい気持ちですが、勝ったのでホッとしています。頼もしい後輩と思います」。昨年の決勝で慶大に競り負けて逃した4冠まであと1勝。「何としても4冠をなしとげて終わりたい」と西川。ことし最後の白星を全員でつかみ取る。
中日スポーツ