【ライブレポート】OCHA NORMAやファントムシータ登場「@JAM EXPO」初日、でんぱ組.inc特別ステージも
大型アイドルフェス「@JAM EXPO 2024 supported by UP-T」が9月14~16日に神奈川・横浜アリーナで開催された。この記事では初日の9月14日公演の模様をレポートする。 【写真118枚】アイドルフェス「@JAM EXPO 2024」初日のライブの様子 ライブイベント「@JAM」シリーズ最大規模の企画として毎年夏に行われている「@JAM EXPO」。今年はフェス初開催から10周年というメモリアルな公演で、周年を記念した企画やアイドル同士のコラボステージ、2014年以来の実施となる「アイドル大運動会」など見どころが満載に。計8つのステージがライブやトークでにぎわった。 ■ メインステージ一番手はFRUITS ZIPPER メインステージであるストロベリーステージは、アリーナ中央へ延びる花道を含む広々とした舞台。初日は一宮彩夏(Jams Collection)、小鳩りあ(でんぱ組.inc)、 浅原凜(Peel the Apple)からなるナビゲーターユニット・rad sound rebelsと、「@JAM EXPO 2024」親善大使の須田亜香里による開会式を経て、FRUITS ZIPPERがこのステージのトップバッターを務めた。ヤマモトショウの提供曲「NEW KAWAII」「わたしの一番かわいいところ」などをキュートにパフォーマンスし、華やかな幕開けを飾った彼女たちを筆頭に、ストロベリーステージには多くの人気アイドルが登場。2025年春に現体制での活動を終了するナナランド、ストロベリーステージへの出演権を懸けた「夢の砂グランプリ!」で優勝したROSARIO+CROSSらが次々に渾身の歌とダンスを届けていった。 ■ でんぱ組.incに感謝を込めて 今年の「@JAM EXPO」は、事務所の垣根を超えたコラボや楽曲交換のパフォーマンスが多数用意されたことが特徴の1つ。初日はTikTokで注目を浴びた虹のコンキスタドールの楽曲「君のこと好きなのバレてます!?」を高嶺のなでしこがカバーし、まるで自分たちの持ち曲のように歌詞と振付の世界観をものにしてみせる。そのお返しとばかりに、虹コンは高嶺のなでしこ「恋を知った世界」をさわやかかつ情感たっぷりに歌唱。楽曲のトレードを通して互いに交流を深めた。アンスリューム×fishbowlという日頃接点の少ない、意外な組み合わせのコラボでは「恋せよ!ぱらぱら半ちゃーはん」「熱波」の2曲がマッシュアップして披露され、双方のファンが大盛り上がり。INUWASI×THE ORCHESTRA TOKYOという親和性の高い2組のコラボでも、阿吽の呼吸のハイクオリティなパフォーマンスが繰り広げられた。 このほか、2025年1月に“エンディング”を迎えることが決定しているでんぱ組.incへの感謝を込めた特別企画「でんぱ組.inc SPECIAL THANKS LIVE」も展開された。2010年に「ヲタJAM」という名称でイベントがスタートした頃からでんぱ組.incと長く深い関わりがある「@JAM」。過去の出演映像をまとめた感動的なオープニングムービーが上映されたのち、でんぱ組.incを敬愛するアイドルがメンバー本人を交えつつ、でんぱ組.incのキラーチューンを代わる代わる披露していく。最後は大勢のアイドルをバックにしながら、でんぱ組.incよる「でんでんぱっしょん」のパフォーマンスでコーナーが締めくくられた。 ■ Adoプロデュース・ファントムシータが見せたギャップ この日のラインナップのうち1つの目玉となったのが、昨年11月より行われたオーディションで約4000人の中から選ばれた5人からなり、Adoがプロデュースを手がけるアイドル・ファントムシータだ。彼女たちは迫真の表情、高い歌唱力でコンセプトの“レトロホラー”をステージ上で体現。戸川純「好き好き大好き」のカバーも含め気迫のこもったパフォーマンスを繰り広げていくが、MCに入ると笑顔を浮かべながら初々しいトークを披露し、そのギャップで観客を魅了した。 「@JAM EXPO 2024」初日、メインステージのトリを務めたのはハロー!プロジェクトに所属するOCHA NORMA。彼女たちは今年6月に結成された新グループのロージークロニクルをステージに迎えつつ、エネルギッシュかつ華麗な歌とダンスでフェス初日を鮮やかに締めくくった。