堂安 律、宮崎自主トレ独占密着インタビュー!!! "ニッポンの10番"が再始動!!!
――北中米W杯まであと2年を切りました。まだ2年あるのか、もう2年しかないのか、どんな感覚ですか? 堂安 俺は2年しかないと思いますね。9月からアジア最終予選が始まりますけど、アジア杯で今のアジアのレベルを見て、ヨーロッパから戻ってきたばかりでコンディションが整っていない状態で戦ったら負ける、というのが自分の肌感であって。今回、早めに体をつくっているのは、そのための調整でもあるんです。 ――フィジカルトレーニングを中心に、表情や会話などから充実感がうかがえました。スプリントなどのトレーニングはかなり前から熱心に打ち込んでいましたが、課題は年々変わっていますか? 堂安 変わりましたね。今は縦の動きよりも横の動きにフォーカスしています。俺はサイドの選手なので、クロスオーバーやサイドステップで差をつけたくて、そこを重点的にトレーニングしました。 サッカーって20m、30mの動きはあまり必要じゃなくて、5m、10m、最初の10歩でいかに相手よりも早くトップスピードに乗るかが大事なので。 ――試合中の具体的なプレーについてトレーナーと話し合う姿もありました。 堂安 常に試合をイメージしてトレーニングしているし、意図がわからないと練習したくなくなるタイプなんですよ。 ――シュート練習中、「ここ(フィニッシュの手前のドリブルシーン)でクロスオーバーを使えるな」とアイデアを出すなど、頭と体をフルに使っている姿が印象的でした。 堂安 試合中ならあんなに考えながらできないし、試合に落とし込むためのいい練習が今回できましたね。今、自分に必要なトレーニングをしたら、結果的に負荷がかかって体が仕上がってきました。 ――日本代表の10番を背負い始めて1年。気持ちに変化はありますか? 堂安 いまだに慣れないですよ。試合前にロッカールームでユニフォームの番号がパッと目に入ると緊張しますしね。10番を背負ってきた先輩たちに大きなリスペクトがあるし、俺もちゃんとしないといけないと日々感じています。 だからこそ、より厳しい環境へステップアップしていかないといけないなと。俺がほかの選手だったら、「フライブルクでやっている選手が10番かよ」って言っちゃうと思うし、それが本音です。 とはいえ、「俺は毎試合出場して、結果や数字も出している」という自信もある。やっぱり、誰がどう見ても「代表でもクラブでも結果を出すし、日本の10番はあいつしかいないよね」という存在にならないといけない。 いずれそうなってやるという気持ちは強く持っているし、俺はもともとそういう環境が大好きなので。今年は夏から結果を出すので、見ていてください。みんなの見る目を変えてやりますよ。