【マーメイドS・レース回顧】逃走劇を斬る!鞍上の「好騎乗」か後続の「読み損ね」か 凡走ミッキーゴージャスは〝不安〟が的中
[GⅢマーメイドステークス=2024年6月16日(日曜)3歳上牝、京都競馬場・芝内2000メートル] 渡辺 勝ち馬は前走も1分57秒8(良)で逃げて今回は1分57秒2(良)。5ハロン通過が58秒3だったが、軽ハンデに加えて前走より心身ともに、もう一段上積みがあったからこそGⅢでもやれたんだろうな。 柏木 早めに追撃される危険もありましたが3角で後続を引きつけるなど余計なことをせず、同じペースで運んだのだから見事な逃げ切り勝ちだと思います。一方で後続馬の騎手に関しては大逃げに幻惑されたのか、ペースを読み損ねるボーンヘッドもあったのではないでしょうか。 渡辺 全く柏木くんは手厳しいなあ。だが確かに5ハロン通過が56秒8だった勝ち馬の前走と比較すればそういうことだろうな。で、中団から落ち着いて運んだ2着のエーデルブルーメはとんでもない相手が1頭いただけで自分のペースとしては完璧だったし、悲観する必要はないんじゃないかな。 柏木 早めにスパートをかけて4角で先行集団に取りつきましたが…鞍上もペースを読み切れずに逃げ切りを許した後悔はあるのかもしれません。 渡辺 確かにそうかもしれんな。3着のホールネスは52キロの軽量が一番大きかったな。3か月ぶりでもしっかり体はできていたし、大事に使われたかいがあってのこの結果。今後が楽しみだな。 柏木 自分の持ち時計を2秒半も詰めましたからね。十分手応えのある結果になったのではないでしょうか。4着のファユエンも直線でしっかり伸びて力を出し切れました。 渡辺 確かに見せ場はつくったがやはり今後も展開がカギになるだろうな。13着のミッキーゴージャスは3番手で運んだが…本質は差し馬だし浜中の騎乗ミスかもな。 柏木 僕は追い切りから全く走る気がないと思っていました。ゲートもゴネて入りませんでしたからね。体調に問題があったのかもしれません。 渡辺 その捉え方もありだな。10着コスタボニータは全然反応がなかったし10キロ増が良くなかったのかなあ。 柏木 出負けして流れに乗り切れませんでしたし、持ち前の立ち回りのうまさの生かしようがなかったですね。 渡辺 大きく崩れた組はともかく、馬券圏内に入った馬は今後も期待できる。そんな結論で良さそうだな。 柏木 同感です。
東スポ競馬編集部