【セントライト記念予想】日本ダービー出走馬が主役! 前走で快勝した人気馬が抱える不安要素とは
今週の月曜日は、中山競馬場でセントライト記念(GII・芝2200m)が行われます。 【写真】スティンガーグラスこれまでの軌跡 13年以降に中山芝2200mで行われたセントライト記念(計10レース)では、前走で日本ダービー(GI)に出走していた馬が4勝2着6回3着4回となっています。複勝率41.2%、複勝回収率105%と優秀な成績を残していますので、今年も前走が日本ダービーだった馬には注目したいところです。 そのほかのレースでは前走でラジオNIKKEI賞(GIII)に使われていた馬も好成績となっています。データ対象期間で前走がラジオNIKKEI賞だった馬は15頭が出走し3勝2着1回3着1回。前走日本ダービー組に及びませんが複勝率33.3%、複勝回収率94%と一定の数字は残しています。 前走が日本ダービーだった馬はそれだけの実績を残している実力馬ですし、その力通りの走りを見せていると言えます。また、前走がラジオNIKKEI賞だった馬は重賞の流れを経験している強みがあり、それを活かして好走していると考えられます。 今年のセントライト記念でも前走で日本ダービーやラジオNIKKEI賞に出走している馬には注目して予想は組み立てたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走から距離短縮で出走(ただし、前走GII以上だった馬は除く) [0-0-0-19]複勝率0% 該当馬:サルヴェージワーク、スティンガーグラス ※特に言及のない限り、データは13年以降に中山芝2200mで開催された10レースを対象にしています。 上位人気が予想されるスティンガーグラスが該当しました。 データ対象期間のセントライト記念では、前走でGIII以下に出走し距離短縮となる馬は苦戦しています。前走から距離短縮で結果を残しているのはその時のレース格がGII以上だった馬のみとなっています。前走で同格か格上のレースに出走していれば、距離短縮でも注意が必要になります。 前走がGIII以下で距離短縮となる馬が苦戦しているのは、前走のペースに理由があるのではないかと考えられます。GIII以下ではそれほど速いペースにはならず、道中はゆったりとした競馬になりやすい印象があります。ただ、今回は距離短縮となる上にGIIと格上の一戦になります。当然、前走に比べ道中のペースは上がりますので、その違いに戸惑い力を出し切れないままレースを終えてしまうのではないでしょうか。 該当馬に挙げたスティンガーグラスは前走で1勝クラスの芝2400mに出走。2着に5馬身差をつけて快勝していますが、セントライト記念の過去傾向から前走の結果を鵜呑みにするのは少々危険かもしれません。 また、3走前には今回と同格のスプリングS(GII)では6着に敗れています。スローの上がり勝負でスタートでの出遅れが響いたとは言え、これと言った見せ場がなかったですし重賞メンバー相手では能力的に足りない可能性も否定はできません。人気でも多くの不安要素を抱えている現状ですので、ここは思い切って本馬の評価を下げる事も的中を得るためには必要になるのではないでしょうか。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。