「よくない辞め方だとは思うけど…」「もっと早く知りたかった」 2万4000円で退職代行サービスを利用する若者たちにも言い分がある
「退職代行」を利用した男性(26)「あまりよくない辞め方だと思うんですよ正直。しっかり話をして辞めたかったという気持ちはあるんですけど聞いてもらえないのであればどうしようもないし。もっと早く知りたかったですよ正直。2年も待たなくてよかった」 ■21歳の女性 先輩から「代行じゃないと辞められないよ」 福岡市の会社に勤めていた21歳の女性も、退職代行を使って去年11月会社を辞めました。長時間労働や残業代の未払いが退職の理由でした。 「退職代行」を利用した女性(21)「代行を使わずに2か月前に『辞めます』と言ったとしても受け入れてもらえなかったりとか、別の店舗に異動という形でおさえられたという話を先輩から聞いていたので。『辞めるときは絶対お金が発生しても代行で辞めないと辞められないよ』という話を聞いていました」 退職代行業者のSARABAには月に300件ほどの依頼が来ていますが、その7割近くが20代と30代だといいます。 SARABA 岡本大輝代表「雰囲気的に言える状態ではない、人手不足と言われる中で『自分が抜けるともっと会社が大変なるのにお前は何を考えているんだ』とか言われてしまう。依頼者は、言いたいけど言えない、かつまじめな人が多いのかなと思います」 ■転職希望者は初の1000万人超え 総務省の労働力調査によると、去年1年間の転職希望者は1007万人で初めて1000万人を超えました。ただ、実際に転職した人は328万人で、転職はしたいけれど中々踏み切れないという人も多いようです。 ■代表は「退職代行、この世にないのが理想です」 SARABA 岡本大輝代表「どうしてもメンタルがやられてしまう方や、最悪の場合自殺を選択され方もいます。そういう方を退職に促すことでもっと人生いい方向に進むということはある話だと思います。本音を言えば、退職代行自体この世にいらないかなと思っています。自由に退職ができて、転職をどんどんしていって自分にあった仕事が見つかるというのが一番いいと思うのでそれが理想です」