いよいよ開業1年前!「北陸新幹線」新型車両・E7系の車内を大解剖
2015(平成27)年春に金沢までの延伸開業を目指す北陸新幹線。既に2013年12月から途中駅・黒部宇奈月温泉までの試験走行が始まり、また延伸開業に向けて開発された新型車両・E7系も今月から長野新幹線区間に先行投入されます。ところで、やはり気になるのはE7系とその車内。今回は、車内を大解剖するとともに、北陸新幹線に関する「基本」をおさらいしてみましょう。 北陸新幹線開業で首都圏の客呼び込め 福井・あわら市が都内でフェア
北陸新幹線用新型車両「E7系」って?
北陸新幹線に向けて開発された新型新幹線車両が「E7系・W7系」です。EはEast、WはWestの略で、それぞれJR東日本・JR西日本の所有する車両であることを表しています。車両の作りは全く同一で、その車両がE7系かW7系かは、車両に書かれている形式番号でしか判断できません。もちろん車内の設備や雰囲気、乗り心地も変わりなく、運用面でも「はくたか○号はE7系、つるぎ○号はW7系・・・」という使い分けはしないそうです。E7系はすでにJR東日本の路線で試運転が続けられています。一方、W7系は今年4月に第1編成が登場する予定です。この記事では、以降E7系・W7系を総称して「E7系」と呼ぶことにします。 E7系は12両編成で、1~10号車が普通車、11号車がグリーン車、そして12号車がグランクラスとなっています。「"和"の未来」をコンセプトにデザインされた車両は、白色を基調に日本の伝統工芸である銅器や象嵌の「銅色」と沿線の空を象徴した「空色」のラインを配置。先頭部分は「ワンモーションライン」と名付けられたシンプルなカーブが特徴で、近年の新幹線とはガラッと違った形状になっています。屋根上から運転席、そして鼻先にかけての青いラインは、沿線の山上などから見下ろすとその存在感が際立ちます。 この銅色と空色は、見る角度や天候、そして光の反射によって色合いが変わります。地下にある上野駅、金沢駅の屋根の下、そして山間や海沿いを走る姿・・・どんな表情を見せてくれるか、楽しみです。