Z世代は「タイパ」と言わない!? 効率化の先で見つけた「非効率」の魅力
学校やサークル、バイトに就活と忙しい時間を過ごすZ世代の若者たち。よく「若者はタイパ(タイムパフォーマンス)を重視する」と言われますが、実際はどのように時間を使っているのでしょうか。9月25日に発表された調査結果を見ていきましょう。 【画像でわかる】Z世代の子どもがよく使う「ビーリアル」って結局何が楽しいの?TikTokと何が違う?
Z世代は効率を重視しているが「タイパ」という言葉はあまり使わない
株式会社SHIBUYA109エンタテイメントが運営するマーケティング機関「SHIBUYA109 lab.(シブヤイチマルキュウラボ)」は、15~24歳のZ世代461人を対象に、外部調査パネルによるWEB調査とSHIBUYA109 lab.独自ネットワークによるインタビューで「Z世代の時間の使い方に関する意識調査」を実施しました。 まず「時間の使い方」について尋ねたところ、Z世代の79.9%が「効率的な時間の過ごし方をしたい」、87.9%が「自分が大切だと思う事柄には時間をかけたい」と回答。一方、「タイパ」という言葉を日常的によく使うのか質問すると、「あまりあてはまらない」の30.8%と「まったくあてはまらない」の43.8%を合わせた74.6%が「あてはまらない」と回答しました。 そもそも効率的な時間の使い方を意識している彼らにしてみれば、当たり前すぎてわざわざ「タイパ」という言葉は使わないようです。
Z世代が短縮したいのは「移動時間」、時間を惜しまないのは「睡眠」
効率を重視するZ世代は何を効率化し、何に時間をかけているのでしょうか。時間のかけ方に関して調べたところ、「効率化・短縮したいと思うこと」の1位は「移動時間」の46.9%でした。次いで、2位は「勉強・課題」の39.3%、3位は「食事(1人)」の24.3%、4位は同率で「買い物」と「仕事・アルバイト」の23.6%という結果に。 一方、「時間を惜しまないこと」の1位は「睡眠」の47.1%、2位は「趣味・習い事」の34.7%、3位は「推し活」の33.6%、4位は「食事(他人と)」の29.3%、5位は「テーマパーク・観光」の28.6%といった結果になりました。 近年ではテレワークが浸透してきたことで「通勤時間がなくなってプライベートが充実した」という声も聞かれるように、移動時間の短縮はどの世代も望んでいることなのではないでしょうか。一方で、やるべきことに追われて削られてしまいがちな睡眠時間はできる限り確保したいという思いもあるようです。