就活生「私の“強み”は“コミュ力”です」⇒不採用へ…自ら〈お祈り〉を招くNGワード【キャリアコンサルタントが解説】
仕事に対する「〇〇する姿勢」一覧
自己PRでアピールすべきは強みではなく、仕事に対する「〇〇する姿勢」だ。それはわかった。でも、「〇〇する姿勢」が思いつかない! 助けて! という人は次の例を参考にしてください。強みだと「〇〇力」と「力」を付けて極力名詞にすると伝わりやすいですが、就活においてアピールすべきは姿勢なので「力」は使いません。 すぐにESや面接で使えるよう、「〇〇する姿勢」をそれぞれ「能動的(~する)」、「受動的(~な)」、「ビジネス的(~を試みる)」、「対人的(~を心掛ける)」の4方向から10個ずつ例示しますので、アピールしたい心構えや態度がどの姿勢に当たるのか考えてみてください。4方向から1個ずつ、合計4個を自己PR内で訴えられると、様々な角度で自己分析できていると採用担当者や面接官から評価されますよ! ----------------------------------------------------- ★能動的(~する) 行動、努力、集中、工夫、実行、継続、創造、決断、持続、学習、等 ★受動的(~な) 堅実、慎重、柔軟、謙虚、まじめ、丁寧、主体的、効率的、積極的、自発的、等 ★ビジネス的(~を試みる) 論理的思考、課題解決、発信、交渉、情報活用、データ分析、状況把握、トラブル対応、言語化、文章化、等 ★対人的(~を心がける) 協調、傾聴、気遣い、感謝、承認、共感、受容、信頼、信用、関係構築、等 ----------------------------------------------------- 仕事に対する「〇〇する姿勢」からは、コミュニケーション、リーダーシップ、プレゼンテーション、マネジメント等のカタカナ用語は敢えて外しました。もはや日本語英語となっているカタカナ用語ですが、どれも幅広い意味や解釈を包含している言葉なので、自分らしさを表す単語としては解像度が低くなるからです。 たとえば「私のアピールポイントは誰とでも『コミュニケーションが取れる姿勢』です」だと、それは「対人での情報共有や意思の疎通をとる姿勢」という意味になるので、情報共有力なのか意思伝達力なのか、そのための会話力や対話力、交流力といったものなのか、それともすべてなのか判別できません。伝える力だとプレゼンテーションが入ってきますし、聴く力や理解する力、話させる力だとフォロワーシップという言葉のエッセンスも入るでしょう。 同じように、「私の特徴は『リーダーシップを発揮する姿勢』です」だと、それはチームメンバーへの指導力なのか統率力なのか、はたまた影響力なのか、それともすべてなのか判別できません。人間力かもしれませんし、人柄や人望といったもの、目標設定力や達成力もリーダーシップの構成要素となりますよね? カタカナ用語は便利ではありますが、正直わかりにくいですし、伝わりづらいです。 自分らしさを言語化するには、日本語での表現を心掛けてください。これは外資系企業にも同様で、英語等の他言語指定面接でない限り、母国語をどれだけ操れるのかが評価対象となっているので、日本語でOKです。
【関連記事】
- 面接官「簡単に自己紹介をお願いします」 就活生「〇〇大学の~と申します。出身は…。」 面接官「(わかってないなあ…)」
- 「あの大学出身者はNG」…採用の現場で「学歴フィルター」復活の予兆【キャリアのプロが解説】
- 学歴不問採用なのに「内定者、難関大生ばかり」になる理由…“落ちる就活生”が気づかない「大学名以外」のフィルター【キャリアコンサルタントが解説】
- 就活生「受けるなら大企業で、給料が高くて、年間休日125日以上は絶対」⇒いざ入社したらブラック企業でした…。キャリアコンサルタントが教える“やってはいけない就活”
- 社員「家を買いました」 会社「きみ、転勤ね」⇒じゃあ会社辞めます…社員の意欲を根こそぎ奪う“昭和人事”