アダムスゴルフヘッド×グラファイトデザインシャフト。「懐かしいフォルムと打感。でも飛び性能はイマドキ!」 【人気ゴルフ工房のぶっ飛びドライバーをキング・オブ・試打が語る】
●ヘッド/アダムスゴルフ IDEA (9.0度)
クラウンにはカーボンを使用し、ソールはチタンがメインとなっているが、トウ側にカーボンを使用し、その対極に“プレシジョンドローウェイト(精密なドローウェイト)”を搭載し、つかまりをよくしている。また、“ベロシティ スロット”と呼ばれるソールの溝は他メーカーよりも広大に取られており、下めに当たったときのボール初速のロスを和らげる効果がある。価格(税込)/6万6000円(USTマミヤシャフト付)
●シャフト/グラファイトデザイン ツアーAD DI-6 ブラックバージョン(S)
発売は2010年11月というから、すでに13年以上前のモデルで、新製品が出たら消えてしまうシャフトが少なくない中で色あせないどころか、使用プロが増えている伝説級シャフト。先端部分の剛性を高めることで、インパクト時のヘッドのブレを抑え、芯のある深く厚いインパクトを実現。シャフト全体のしなりを重視し、インパクトでボールを押すイメージを出すことでコントロール性を向上させた。日本で発売しているオレンジのシャフトと性能は一緒だが、アダム・スコットの要望でこのカラーに。価格(税込)/4万6200円
HS42m/s以上なら試す価値あり!
ここからは堀越プロの試打結果とインプレッションをお届けしよう。 「アダムスゴルフは懐かしい響きですね。トム・ワトソンが使っていた『タイトライズ』は誰もが一度は手にしたクラブでした。10年くらい前にテーラーメイドに買収された頃は『タイトライズ』や『IDEA』ブランドは出ていた記憶がありますが、いつの間にか消滅していたのですね。復活したヘッドの性能、楽しみです。構えてみた感じは、『少し前のテーラーっぽさ』を感じます。17年に発売した2代目『M2』のような印象です。多くのプロや識者から名器と呼ばれる2代目『M2』はシェイプとしては完成形だったのでしょう。今回の『IDEA』には通じるものがあり、スッとターゲットにスクエアに構えられて据わりもいいですね。ブラックコスメとはいえ、『ツアーAD DI』はやはり『DI』。9.0度のロフト角も含めて、このスペックなら43、いや45m/sのゴルファーがターゲットではないでしょうか」と堀越プロ。