北海道電力が野村証を社債主幹事から除外、法令違反受け
(ブルームバーグ): 北海道電力は27日、社債の主幹事から野村ホールディングス傘下の野村証券を除外した。証券取引等監視委員会は25日、野村証に金融商品取引法(相場操縦)に違反する不正行為があったとして、課徴金納付を命じるよう金融庁に勧告した。
北海電財務グループの阿部憲一郎グループリーダーはブルームバーグの電話取材に対し、今後金融庁による処分が予想され、起債運営への影響を鑑みた結果判断したとし、「初めてのトランジションボンドということもあり、慎重を期したい」と述べた。
野村証が国債取引で相場操縦、監視委が課徴金を勧告-2176万円 (3)
法令に違反した金融機関の主幹事変更は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に続きことし2度目。国内社債市場では本年度の発行額が既に10兆円超と過去最高のペースとなっており、証券各社にとって書き入れ時だ。
北海電は2本立て総額250億円程度の社債発行に向け準備中で、10月に発行条件を決める予定。同社が関東財務局に提出した訂正発行登録書によると、主幹事はみずほ証券と大和証券、SMBC日興証券、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が務める。
北海道電力が初のトランジションボンド、10月に起債予定-主幹事
野村HDに取材を求めたが、現時点でコメントは得られていない。
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Takahiko Hyuga