「女友達との子育ての価値観にギャップを感じる」お悩みにジェーン・スーさん×堀井美香さんが回答
仕事、結婚、出産…などなど、環境の変化によって女友達との関係性や距離感にも変化が訪れる悩み多き30代。ジェーン・スーさん×堀井美香さん、頼もしい二人の先輩が、友情厄年の乗り越え方をビシッと解決! 今回は「女友達との価値観の相違」について。 ジェーン・スーさん×堀井美香さんにお悩み相談
お互いの子育ての価値観にギャップを感じちゃう(37歳・メーカー)
夫と小学2年生の娘と3人暮らしです。学童に通う子どもを迎えに行き18時頃帰宅すると、近所に住む大学時代の友達にばったり会うことが。専業主婦の彼女からは必ず「遅くまで大変だね~」と言われます。私にとっては早いのに……。別日には「学童で寂しいから週末はママにべったりじゃない? かわいそうに」と言われたりして。食事の作り置きについて「できたてじゃなくてかわいそう」と言われたことも。学生時代には気づかなかった価値観の差にたびたびモヤッとします。
子育て中に友達が近くにいる環境はきっと財産になる
スー これは想像力の欠如ですね。きっとお友達は自分が働いていないことや家庭以外で誰かに必要とされていないことが不安でしょうがないんだと思います。あなたにアピールしなきゃいけないくらい切羽詰まっているのかも。本当に大事な友達なら、私は「確かにそうだね。あなたすごいね」と相手が安心する言葉をかけてあげます。そうすれば、もしかしたら「自分が仕事をしていないことにどこか不安がある」みたいな話をしてくるかもしれない。 堀井 そうなったら、また一段階仲よくなれるチャンスですしね。 スー 相手の言葉にモヤッとするあなた自身も、子どもと長く一緒にいてあげられないことが実は後ろめたいんですよ。お互いがお互いの存在にカチンときているんだけど、それはあなたたち個人の資質ではない。「平日にパパとべったりいられないのがかわいそう」とは言われないじゃないですか。。これはフェミニズムの問題であり、社会システムによってつくられた分断。そこに乗っかって対立し合うなんてアホかー(笑)。 堀井 私が作り置きの食事について何か言われたら「えー‼ じゃあできたてのおかずもらっていい?」って言うかも。実際、子育て中は専業主婦の友達にお世話になってましたから。学童に通わせていることがかわいそうだと言われたら「じゃあそっちの家に遊ばせに行っていい?」とか巻き込んじゃえばいいんです。 スー 家庭環境がどうであれ、子どもがどう育つかなんてわからないもの。 堀井 そのとおり! スー 自分が若かった頃や、子どもが小さかった時期を知っている人って実はすごく少ないから、大学時代の友達が近くにいる環境はすごく財産だと思います。「昔はこうだったのに全然違う性格に成長したね~」とか、あとで面白がることができるじゃないですか。仲よくしているほうが絶対に楽しいと思いますよ。 「社会によってつくられた分断に、友達同士で乗っからないで!」 ジェーン・スー 堀井美香「専業主婦の友達に甘えたり、巻き込んじゃえばいいんです」 堀井美香