北京のハーフマラソンでわざと勝たせた? 3人のメダルはく奪
中国・北京で14日にあったハーフマラソンで、アフリカの選手3人が、中国のスター選手を意図的に勝たせた疑惑をめぐり、マラソン主催者は19日、上位3人のメダルを剥奪(はくだつ)した。 この大会の映像では、ケニアのロバート・キーター選手、ウィリー・ムナンガト選手、エチオピアのデジェネ・ハイル選手と並走していた中国の何傑選手(25)が、ゴールラインを指差され、先に行くよう手ぶりで促されているように見える。アフリカの3選手はスピードを落としたようにも見える。 ムナンガト選手はBBCに対して、自分たち3人は「ペースメーカー」として走っていたのだと話した。 しかし、大会の主催者は、3選手はいずれも何選手の「ペースメーカー」として登録出場したのではないため、その行動は競技規則に違反するとした。 大会委員会は「すべてのトロフィー、メダル、賞金は回収する」と発表した。 国営放送局CCTVは、4選手全員が「処罰」され、その大会記録は抹消されたと伝えた。 問題となったハーフマラソンの後、中国陸上競技連盟は国内の路上競技の運営を改善する方針を示していた。 「全体的には、路上を走る競技は滞りなく運営されているが、大会の組織と運営に問題があることも明らかになり、広く懸念されている」と、連盟は認めた。 何選手は昨年、中国・杭州で開かれたアジア大会のマラソンで金メダルを獲得した。中国のフルマラソンの最高記録を保持している。 (英語記事 Beijing half marathon: Top three stripped of medals after investigation)
(c) BBC News