青学大対日大　1回表青学大1死一、三塁、西川は中前に適時打を放ち笑顔を見せる（撮影・柴田隆二）

＜東都大学野球：青学大8－2日大＞◇第2週第1日◇25日◇神宮 　青学大が初回の先制攻撃で主導権を握った。 　1回1死一、三塁から今秋のドラフト上位候補の西川史礁外野手（4年＝龍谷大平安）が初球の低めのツーシームを中前に運び先制。二ゴロをはさみ、2死二、三塁とすると、中田達也外野手（3年＝星稜）の一塁への適時内野安打。渡部海捕手（3年＝智弁和歌山）も左越え適時二塁打と続き、この回4点を挙げた。　その裏、日大に1点を返され、次の1点をどちらが挙げるのか。勝敗を左右する場面も、西川が決めた。3回無死一、三塁から直球を捉え、中前適時打。主砲の一打に、打線がつながり、この回3点。5回にも1点を挙げ試合を決めた。 　西川は、5回表の3打席目には人さし指の爪と中指に死球を受け、その裏の守備から大事をとって交代。病院には行かず指はテーピングで固定。「これからトレーナーと相談して治療したい」と話した。 　4番の責任が、西川を突き動かす。「個人でなく、チームのために打ちたい」。第1週の国学院大戦では3試合で8打席に立ち、本塁打1本を含む2安打4打点。「少し（打撃フォームが）開き気味だった」と、空き週の練習で修正。「自分の悪いところを直すことができました」と、単打でつなぎ大量得点を生んだ。 　「今日は役目を果たすことはできたと思います」。ドラフト直前でも、チームの勝利のためにバットを振る。