「アニメ&まんが聖地 SUMMIT」開催。豊島区の高際区長が「豊島区におけるマンガ・アニメを活用した文化振興策」を講演
「コスプレは今、非常に取り上げていただいている。区を挙げてこのマンガ・アニメを活用した取り組みをしており、特に10月下旬から11月上旬を豊島文化の日・文化推進週間と位置づけ、いろいろなイベントを集中的にやっている。その一番大きなものの一つが『池袋ハロウィンコスプレフェス』。3日間で16万1000人の方にお越しいただいた。今までで一番多く集まっていただいた。日本の代表的なカルチャーの一つにコスプレ文化がある。アニメやマンガ、あるいはゲームのキャラクターに扮した方々がたくさん来て楽しんでいただいている」などと終了したばかりのハロウィンコスプレフェスの成果を紹介。 また「フェスを通じて私たちが考えているのは、もちろんフェス自体も盛り上げたいが、関係機関とのさらなる連携、行政からのメッセージを打ち出す機会とも思っている。昨年、池袋に東京都がアニメ東京ステーションを開設したが、そことのコラボをしたり、コスプレイヤーがゴミを拾うとか。あるいはここに参加するのが若い女性が多い。豊島区は若年女性の支援をしているので、そのPRを徹底的にやっていこうとか、あるいは街の中を赤いバスが走っているんですが、この期間はフェスの周囲をぐるぐる回るとか、そのような新しい宣伝・発信を集中してやっている」とフェスからの波及効果を挙げる。
そして企業との連携については民間10社とともに出展した台北の国際旅行博の宣伝効果や東京アニメステーションと連携しての「豊島デジタルラリー」といった取り組みを挙げ、今後については「マンガ・アニメを一つの核として、国内外から広く人を呼び込もうという観点で、トキワ荘がある地域、池袋の地域、それを全部含めて、面でプロモーションをやっていきたいと思っている。それによりマンガ・アニメの権利元の皆さんには宣伝の機会になるし、企業の皆さんにもマンガ・アニメを活用したいろいろなPRをしていただける、何より豊島区としては池袋にまず来てもらう。そこから駒込とか巣鴨とかいろいろな良い地域がありますから、そこに行ってもらいたい。そしてさらには池袋から各地域、各手ょうに足を伸ばしていただきたい。そういう連携、あるいはつながりが持てるといいなと思っている。今後も日本各地の関係する皆様と力を携えながら、日本全体でのマンガ・アニメ、まずは自分のところに人を呼び込めるような、そして皆様とパートナーになっていただけるような、そうした豊島区、池袋、そしてトキワ荘の街としてこれからも頑張っていきたいと思っています」と締めくくった。 その後には各自治体が5分の持ち時間のなかで各地域をPRする「地域自治体PRステージ」が行われ、それぞれが講演やスライドなどで地域をPRした。 また9日からは「アニメ&まんが聖地 EXPO」を開催。中池袋公園ではアニメソングのスペシャルステージやアニメグッズや物産品を販売、区民センターではアニメ&まんが×日本各地の 伝統工芸が体験できるコラボコーナーなどが設置される。