「お金が貯まらない家」の食卓には必ずある「食費のムダ」の原因とは?
「節約のために自炊をすべき」「食材は大入りの方が1個あたりの値段がお得」……そんな世間の常識にとらわれて買い物や料理に励むも、うまく使い切れずに食材をムダにしてしまっていないだろうか?家計再生コンサルタントが、背伸びしない食費節約の視点を伝授する。※本稿は、横山光昭『お金を貯められる人のすごい習慣 貯められる人、貯められない人の共通点』(ぱる出版)の一部を抜粋・編集したものです。 【この記事の画像を見る】 ● なくてもいいローリエを求めて 何軒もの店を探し回るのは本末転倒 お金を貯められる人は総じて食費を低く抑えています。 それは、「食材をムダにしないから」ということが多いように思います。家にある材料を余すことなく上手に使いながら、臨機応変につくることができるのでしょう。「料理のやりくり上手」とも言えるかもしれません。 私はたまに料理をつくることがありますが、はっきり言ってムダが多いです。というのも、料理本に書かれている食材をすべてそろえないと料理がつくれないからです。先日は料理本を見ていて、「本格的なカレーをつくろう!」と思い立ちました。さっそく、材料集めです。料理本に載っている食材を全部そろえようとしたら、家に「ローリエの葉」がありませんでした。「ローリエの葉がなかったら、料理ができない!」とばかりに、さっそく近所のスーパーまで買いに行きましたが、残念ながら売っていませんでした。半分やけになっていろいろなところを何軒も探し回り、ようやく見つけました。 おそらく料理に慣れている人だったら、「ローリエがなくても別に大丈夫」と考えるか、もしくは家にある別のもので代用するのではないでしょうか。私のように、「この食材や調味料を全部そろえなければ、料理がつくれない!」「これがなかったらダメなんだ!」と考えていると、余計な買い物をする羽目になります。また、ちょっと珍しい食材や調味料は余ってしまうことも。腐らせてしまったり、賞味期限が切れて使えなくなってしまったりするなど、ムダにしてしまうことも多いのです。 ● 冷蔵庫には何があるか そこからメニューを考える そもそも、料理上手の人はまず家に何があるか?を調べることからはじめます。そして、足りないものを買い足すことを考えます。ですが、そうでない人は、家に何があるかにまったく関係なく、料理本などを見てゼロから食材をそろえてつくろうと考えます。あるものを使ってつくるのと、ゼロから全部食材をそろえるのでは、食費は全然違ってきますよね。