円安と猛暑で「おせち」食材は価格高めに 博多の雑煮に欠かせないブリは豊漁 カニは北海道産「オオズワイガニ」に注目 福岡
テレビ西日本
今年も残すところあと3週間あまりです。 家で準備するという方も多い「おせち料理」。 今年の食材の値段はどうなりそうなのか、取材しました。 新たな年を迎えたことを祝う「おせち料理」は、1年の幸せや無病息災を願って、縁起を担ぐ食材も入った華やかな料理です。
おせちに使う食材の値段はどうなっているのか? 博多の台所、柳橋連合市場を訪ねました。 新鮮な海の幸が並ぶ「仲西鮮魚店」では福を呼び込むと人気の高いふぐが毎年年末の3日間で約600人分売れるといいます。 ◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長 「(価格は)ふぐ自体は『ちょこっと上がってるかなー』という感じだけど、うちは去年と同じ値段設定でいこうかなと思っています」
また、博多の雑煮に欠かせないブリは、今のところ全国的に豊漁で、例年並みか安くなると見られています。 一方で、高値となりそうなのが…。
◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長 「イクラは今年上がっていますね。かなり上がっています。2~3割は上がってるんじゃないですかね」 高くなると予想されているのは、おせちに華やかさを演出してくれる「イクラ」です。 価格高騰の一番の要因は北海道産のサケの不漁。 海水温が高い状態が続き漁獲量は10年前と比べ約6割減少しています。
◆仲西鮮魚店 仲西慶紘 社長 「食べたいですよね、みんなイクラとか大好きだし。なるべく価格帯を抑えたところで販売はしていきたい」
青果店「八百谷」では、金時ニンジンやカブなどの正月食材も並びはじめていますが、いずれもやや高め。
また、博多の雑煮に欠かせない「カツオ菜」は前週末にようやく入荷しはじめましたが、一束300円と例年よりかなり高い値段で販売されています。 ◆八百谷 谷岡哲雄 店主 「入荷はちょっと遅くなったんですよね、値段も2~3割高いです。去年の一番高い時が300円していなかった。今年300円です、最初からもう300円です」 種まきの時期に高温が続いたのが要因で、今年は入荷自体が少なくなりそうだといいます。