ロトゥキン、タイプロ、プジェ、ちゃんみな主催…若い才能がぶつかり合うサバイバルオーディション番組が活況
“サバ番”という言葉をご存じだろうか。主に韓国発の音楽サバイバルオーディション番組のことで、新人アイドルグループを組むためのオーディションや、人気が今一つ伸び悩むグループに再び光を当てる番組まで、細かくみていくとその特色やルールはさまざま。あらゆる番組を見漁って新しい推しを見つけていく“サバ番オタク”なる者たちも世界中に増えており、その人気は留まることを知らない。若き出演者たちがその番組にかける思いは、皆一様に熱く、番組が終わる頃には気になる出演者がきっと現れ、その先の活動を応援していく楽しみまでもたらしてくれるだろう。スターを夢見る“たまご”たちの活躍が見られる番組を紹介していこう。 【写真】The CrewOneのイム・ジミンがスンファンの首に噛み付く衝撃パフォーマンス「ROAD TO KINGDOM:ACE OF ACE」 ■脱落グループが決定…豪華な舞台で魅了「ROAD TO KINGDOM : ACE OF ACE」 「ROAD TO KINGDOM:ACE OF ACE」(毎週木曜夜9:20~深夜0:00 ABEMA SP2チャンネル、ABEMA.K WORLDチャンネル)は、Mnet制作で、ABEMAにて日韓同時、国内独占放送中のサバイバル番組。通称=ロトゥキンである。2020年に放送された「Road to Kingdom」の第2弾で、K-POPトップクラスを目指す実力派若手ボーイズグループがパフォーマンス戦争を繰り広げている。 MCはSHINeeのTAEMIN。出演はCRAVITY、TEMPEST、YOUNITE、THE NEW SIX(TNX)、8TURN、ONEUS、The CrewOneの7組。K-POPファンにとっては、シーズン1に出演し再挑戦となるONEUSや、ATBOとJUST Bがグループ合体という異例の構成で登場したThe CrewOneなど話題性も十分だ。 番組企画の特徴として、エースランキングとチームランキングが存在すること。合計4回のバトルが実施され、チームの調子が良くてもエースバトルの結果次第で窮地に追い込まれる。代表として出てくるエースにかかるプレッシャーを思うと胸が痛む。 10/17放送の#5で、残念ながらTNXの脱落が決定してしまったが、脱落がかかったエースバトルにマイク片手に1人で登場したフィが自作ラップを披露して、ここまで見届けてきた視聴者の涙を誘った。まるで年末の大型音楽番組のような豪華で実力あふれる彼らの各パフォーマンスはYOUTUBEで見ることもできる。 ■「timelesz project -AUDITION」で菊池風磨、佐藤勝利、松島聡が新メンバーを選ぶ Sexy Zoneから改名したアイドルグループ、timeleszの菊池風磨、佐藤勝利、松島聡が、新メンバーを探すために開催したオーディションに密着しているのが「timelesz project -AUDITION-」(毎週金曜夜10:00、Netflixにて世界独占配信)。ファンの間ではタイプロと呼ばれている。 timeleszのメンバーは、19,822人の中から選ばれた約350名の候補生と直接出会い、共に活動していく人物を選んでいく。2次審査には36名が進み、10代から30代という幅広い年代に加え、職業や経歴もバラエティー豊かな参加者と心を通わせている。来年初旬には新メンバーが決定するというだけあって、参加者もtimeleszも共に真剣そのものだ。 10月11日に配信された「special episode-覚悟-」では、菊池とSnow Manの渡辺翔太が対談をして、かつてメンバー増員を経験している渡辺が本音を語った。忘れられないファンからの言葉や、ファンとの向き合い方を話す現役アイドルの姿は新鮮であり、菊池がこのオーディションに人生をかけているという本気が伝わる対談映像である。 10月25日(金)の配信のepisode3では、いよいよ候補生らがチームパフォーマンスに挑む。あこがれの世界と現実のギャップを突き付けられる候補生に、プロアイドルの厳しさはどのように映るのだろうか。 ■“サバ番オタク”を夢中にさせる「PROJECT 7」 10月18日からは、参加者200名という過去最大規模の“サバ番” 「PROJECT 7」(金曜夜8:50、ABEMAにて日韓同時、国内独占無料放送)、通称=“プジェ”が始まった。新しいボーイズグループを誕生させるオーディション企画で、デビューの座をつかめるのは7名である。初回はepisode1,2合わせて5時間超えというボリュームでありながら、“サバ番オタク”たちは次々と現れるアイドルの原石たちに注目しながら視聴した。 というのも、過去のサバ番経験者が多数再挑戦していたり、すでにデビュー済みで日本の新大久保のライブステージでも活動しているグループからも参加者がいたりと、K-POP好きの人にとってお顔に馴染みのある参加者がいることも大きい。 FANTASY BOYSのカン・ミンソ、イ・ハンビンや、BAE173のチョン・ミンウク(ジェイミン)、「BOYS PLANET」に参加していたマジンシャン、チャン・ヨジュン、チョン・セユン、「LOUD」「少年ファンタジー~放課後のときめき シーズン2~」に参加していたカン・ヒョヌ、さらに「FAN PICK」に参加していた、日本人のアベ ユラ、アサカ コウタロウなど、日本人は総勢10名出演している。#2で100人に絞られた参加者は夢に向かって共同生活が始まった。彼らがひたむきに練習する姿、日に日に高まる仲間意識、リーダーシップや甘えん坊など各参加者の性格も包み隠さず見せることにより、視聴者は自分が応援したい“推し”を見つけていく。開始時には似た顔が並んでいると感じていても、クライマックスの頃には参加者それぞれに感情移入して、涙が流れるほどに応援してしまうもの。“サバ番”というのはクセになってくるのだ。 ■ちゃんみな主催のガールズオーディション「No No Girls」 もちろん、ガールズコンテンツも人気だ。ラッパーでシンガーのちゃんみなプロデュースのもと、ガールズグループを誕生させるオーディション「No No Girls」(毎週日曜昼12:00、huluにて配信)は、「身長、体重、年齢」の応募条件はナシ。“ただあなたの声と人生を聴かせてください”というオーディションに国内外から7000人超の応募があった。そこから書類審査、対面審査を経て30人の候補者が決定し、ちゃんみなから直接レッスンを受け、輝く才能を開花させていく。 歌や踊りがうまいだけでは印象を残すことができない。独創性を求められた候補者たちは“自身の武器”は何なのか模索して、壁に直面する。チームメイトと自分を比べて自信喪失してしまい涙を流す候補者も。3次審査のパフォーマンスが終わった時、ボイストレーニング担当の佐藤涼子先生は「オーディションはその主催の人が誰かによって集まる人が似るんですよ。ちゃんみなのところにはこんな人たちが集まるんだね!面白い」と評した。個性がぶつかり合うガールズの気合いをぜひ感じてみてほしい。
【関連記事】
- デビュー同期のTHE NEW SIXvsTEMPEST、Stray Kidsの楽曲でバトル、8TURNvsYOUNITEはENHYPEN対決<ROAD TO KINGDOM:ACE OF ACE>
- バトルをくり広げる7組のボーイズグループからCRAVITYヒョンジュン、エースバトルで脱落「メンバーたちの努力を僕が一瞬でこわした」<ROAD TO KINGDOM:ACE OF ACE>
- 7組の若手ボーイズグループがK-POPトップクラスを目指す<ROAD TO KINGDOM:ACE OF ACE>ABEMAにて日韓同時、国内独占放送決定
- 女子高生たちの残酷なスクールカースト戦争を描く、キム・ジヨン主演韓国ドラマ「ピラミッドゲーム」ABEMAにて国内初、独占配信決定
- 2024年韓国最注目のグローバルボーイズグループデビュープロジェクト「MAKEMATE1」ABEMAにて日韓同時、国内独占無料放送決定