聖隷クリストファーが10年ぶりのベスト4…サッカー静岡県高校総体準々決勝
◆サッカー◇静岡県高校総体 ▽準々決勝 聖隷クリストファー3-0富士東(25日・愛鷹スポーツ広場ほか) 準々決勝が行われた。聖隷クリストファーは富士東を3―0で下し、2014年以来10年ぶりにベスト4進出。この日が初戦の静岡学園は常葉大橘を3―1で下した。藤枝東は磐田東にPK戦で勝利。富士市立は浜松開誠館を2―0で破った。準決勝は26日に藤枝総合サッカー場で行われる。 聖隷がシュート20本を浴びせて富士東を退けた。前半9分のセットプレーからFW川崎立晟(りゅうせい、3年)が押し込むと、同35分には身長184センチのFW手塚有澄(あす、3年)がFKに頭を合わせて追加点だ。 さらに後半7分には、手塚のシュートのこぼれ球を川崎が蹴り込んで3―0。西部地区大会を通してゴールのなかった背番号11は、「目の前に転がってきたので、コースを見て打つだけだった」と2得点を喜んだ。 相手はプリンスリーグ所属の強豪・藤枝明誠を倒して勢いがあった。だが自分たちも3回戦で新人戦準Vの浜名を破っている。3月の練習試合で勝っており、自信もあった。「その試合の動画を見直しました」と川崎。勝利のイメージはできていた。 県総体では10年ぶりになるが、21年秋の県選手権で4強入りした。「そのときの試合を見て聖隷進学を決めました」と手塚。快勝にも笑顔はない。「目標は優勝なので、まだ喜んでいられない」と口元を引き締めた。26日は藤枝東とぶつかる。21年の準決勝だけでなく、自分たちが1年生だった22年秋の準々決勝でも敗れている。川崎も「リベンジしたい」と気合を入れ直した。(里見 祐司) 〇…静岡学園は常葉大橘に3-1。プレミアリーグで開幕5連敗と苦しみながらも、自分たちのスタイルを確立しつつある。ショートパスを細かくつなぎ、橘の守備を崩してシュート計14本と圧倒した。先制ゴールのMF天野太陽(3年)は「攻撃陣に背の高い選手がいないので」と説明。前線のプレスからショートカウンターで加点したFW加藤佑基(3年)は「相手は関係ない。静学のサッカーをやるだけ」と次の富士市立戦を見据えた。
報知新聞社