文字通りいろいろウルトラハードな洗濯槽クリーナーを使ってみた
家事アイテムオタクなライター藤原千秋が、暮らしの不具合等々への現実的対処法とともに、忌憚ないアイテム使用感をご紹介していく連載記事です 【画像】ドラム式には使用できない 筆者はいろいろあって洗濯機を4台所持している。 使用頻度としては300:30:2:1くらいで結構な差がある。先日この使用頻度「30」の洗濯機に対し、年単位で洗濯槽クリーナーを使っていないことに気がついた。梅雨前に不穏なことである。 そこで「ウルトラハード」ラインナップの洗濯槽クリーナーを使ってみたのだが、文字通りいろいろウルトラハードだったのでレポートしておきたい。 まずは縦型洗濯機に満水まで注水する。ちなみに本商品はドラム式には使えないので注意だ。 この水、本当なら40℃程度のぬるま湯の方がいいらしいのだが、お湯を入れられる設置状況ではなかったため、できなかった。ただ気温の高い日だったので水道水を溜めてから少し置いて、やや水温を上げておくことはした。 続いて洗濯槽に溜めたこの水に、1つめの剤(粉末)をサラサラと投入。そして6時間程度放置する。 作業としてはこれだけなのだが、ここでむちゃくちゃむせた。マスクは必須だった。説明書通りの準備は絶対にすべきだ。 1つめの薬剤は過炭酸ナトリウムなどを主成分としたアルカリ剤で、いわゆる塩素臭といった強烈な臭いなどは全然ないのだが、剤のアルカリが強いことには違いないと体感できる程度にハードさがうかがえた。 洗濯槽にへばりついた汚れを緩めまくるターンなので、以後ひたすら時間の経過を待つ。 6時間強置いた洗濯槽の水に、満を持してクエン酸を主成分とした2つめの剤を投入する。 すでに投入以前の時点で、洗濯槽内には怪しいヘドロ汚れが多数垣間見えているのだが、剤を入れたら即むちゃくちゃ発泡するためフヨンフヨンとどんどん浮き上がってくる。この泡で汚れを剥がしまくる仕組みのようである。ちょっと怖い。 発泡が収まったら通常の洗濯モードにして最後まで運転させ、その後もう2度ほど洗濯物を入れずに運転させることで「濯ぎ」、ヘドロ的な汚れを流し去る。 1回の洗濯に40分程度かかると計算して諸々トータル9時間ほど要することになり、結構時間がかかる。そういう意味でもハードだ。 しかし洗濯槽というものは徹底分解でもしない限り、本当の汚れ度合いは見えようがない。 見えない部分の汚れに対して疑心暗鬼になりがちな民にはこれくらいねっとりしたアプローチは刺さり、ちょうどいい気がする。 使用頻度は家庭用の洗濯機に比べて高くないにしろ、この洗濯機からもヘドロのようなカビのようなものがデロデロ出てきてやっぱり閉口させられた。 そしてうっかり頻度「300」のメイン洗濯機の方も、前回から半年以上洗濯槽清掃を怠ってしまっているのに気がついてしまった。ものすごく気が重いのだが、こちらでも使用してみるつもりだ。
家電 Watch,藤原 千秋