【イベントレポート】木村拓哉「グランメゾン東京」SPは観たあと腹が減る、沢村一樹は「映画と遜色ない」
TBS系スペシャルドラマ「グランメゾン東京」の先行上映会が本日12月21日に行われ、主演の木村拓哉のほか、キャストの鈴木京香、玉森裕太(Kis-My-Ft2)、寛一郎、吉谷彩子、中村アン、北村一輝、及川光博、沢村一樹、監督の塚原あゆ子が登壇。映画「グランメゾン・パリ」に参加したオク・テギョン、正門良規(Aぇ! group)も参加した。 【画像】スペシャルドラマ「グランメゾン東京」の先行上映会に登壇した鈴木京香 本作はレストラン「グランメゾン東京」がミシュランガイドの三つ星を獲得したあとの物語。新型コロナウイルスの蔓延で飲食業界が大打撃を受ける中、同店は生き残りのためフードコンサルティング企業・NEXマネジメントと資本提携を結ぶが、見栄えだけの料理によってすべての星を失うことになる。そんな折に、音信不通だったシェフ・尾花夏樹が日本に戻ってくるのだった。木村が尾花、鈴木がグランメゾン東京のシェフ・早見倫子に扮した。 5年ぶりに放送される「グランメゾン東京」。塚原は「たくさんの人に支えられながら、ここまで来ることができました。ファンの方がいてこそですね」と言葉を紡いだ。 脚本を読んだときの感想を聞かれると、まずシェフ・相沢瓶人役の及川が「事前に映画化することを聞いていたので『なんて面白いんだろう』と読み進めていったら、最後のページに『映画へ続く』って書いてありました。ずっとこのドラマが映画の物語だと勘違いしていたんです。つまり2作とも面白いということなんですよ!」と発言して拍手を浴びる。横で大きくうなずく木村も「じゃあなぜ映画を前・後編として作らなかったの?と聞いたら、スタッフがみんな目を逸らしたんです(笑)。観た方に『そういうことだったのか』と思ってもらえるかどうかにかかってます」と語った。 ホール責任者・京野陸太郎役の沢村は観客に向かって「大画面で観られるのがうらやましいですよ!」と語りかけたあと「映画の宣伝のための作品だと思っている人もいるかもしれませんが、映画と遜色ない作品になっています。セットもまた一から作ったんですよ」と興奮気味に話す。そして本作が“泣ける”作品だと伝えると、木村は「あと、たぶん観たあとに腹が減りますね。皆さんの食欲のスイッチを入れることができたらこの作品は成功なのかな」と補足し、これからスペシャルドラマを観る観客に対して「きっと隣の席からつばを飲み込む音とか聞こえてくるかもしれませんよ」とはにかんだ。 撮影についての印象を聞かれると、鈴木は「以前と同じ感じで、すぐに厨房に立てちゃったんですよ。倫子がもうちょっとちゃんとしてれば……と思いながら演じました」と振り返り、パティシエ・松井萌絵役の吉谷も「この空気感が懐かしいなって」とコメント。及川が「変わったのは尾花の髪の色ですが、個人的には芹田の髪型が好き。大人になったなって」とシェフ・芹田公一役の寛一郎に目線を送ると、彼は「セットに入ったら当時の感覚が一瞬で戻ってきました。僕は5年またいで同じ作品をやるということがなかったので、不思議な体験でしたね」と回想した。 シェフ・平古祥平役の玉森は「5年ぶりだと感じさせない空気が現場にあって、みんな自然と厨房に集まっていました。僕は現場ではそんなに騒がず、静かにワクワクしていたという感じでした」と打ち明ける。そんな彼に、沢村が「みんな『久しぶり!』って声を掛けてくれたけど、玉ちゃんは『お久しぶりです……』って感じだったよ」と明かすと、玉森は「僕だけ(関係性が)ゼロに戻ってたんですね……(笑)」と嘆いていた。 NEXマネジメントの代表取締役・明石壮介役の北村は「グランメゾン東京」に初参加。彼が「あちこちに行ったりして、すごくぜいたくな現場だったなと。京都の有名な店を貸し切って撮影したことにはびっくりしました」と述懐すると、ソムリエール・久住栞奈役の中村も「スペシャルドラマのスケールではないですね。皆さんがおっしゃっていたように“映画”という感じ」と発言した。 「グランメゾン・パリ」でパティシエのリック・ユアン役を担ったオク・テギョンは、日本語で「外国人は僕だけでなく、フランス人もいたり。通訳が必要なときもあったけど、みんなが支えてくれた」と感謝を伝える。そんな彼を木村は「撮影の6日目からは通訳をつけず、ずっと日本語で会話してくれたんです。僕らは『フランス語のセリフが……』とかこぼしてたけれど、テギョンのがんばりを目の当たりにすると何も言えない(笑)」と称賛する。同作でコミ(見習い)の小暮佑役を担当した正門は、映画の撮影前にスペシャルドラマの撮影を見学していたそうで「ニヤニヤしちゃいました。テレビで観ていたあの世界が目の前に広がっていて、皆さんがいい温度感で会話していた。ここに参加できるんだと思い『よし! がんばろう』という気持ちになりました」とほほえんだ。 最後に木村は「ドラマでは、コロナ禍のグランメゾン東京において、早見さんがいかに踏ん張ったのかが描かれます。コロナの時期の雰囲気を皆さんに味わわせてしまうことに心苦しさもありますが、フィクションとはいえ、飲食の世界を描くならば中途半端にはできないなと。キャストが役というスピーカーを通して何を届けるのか。ぜひ受け取っていただけたらと思います」と挨拶し、イベントの幕を引いた。 スペシャルドラマ「グランメゾン東京」は、12月29日21時に放送。パリの新店舗で三つ星獲得を目指す物語が展開される映画「グランメゾン・パリ」は、12月30日より全国で公開される。 (c)TBS