ヒガシマル醤油「成長の芽を幹に」 「牡蠣だし」「うどんスープ」が柱
昨年の東京支店は、二ケタ弱の伸長。家庭用は一ケタ台の後半、業務用は二ケタ伸長。「特化商品のうどんスープの拡大を軸足に展開し少しずつ芽吹いてきた」(窪薗智東京支店支店長)。「牡蠣だし醤油」は昨年11月のテレビで取り上げられ今年も二ケタ増。現在、店頭での生鮮連動を交渉中。業務用は薄口は伸長したが、人手不足の影響で複合調味料の「割烹関西白だしつゆ」の濃縮つゆが増加。中食にも拡充を図る。今年1~5月も家庭用の伸長が牽引し二ケタ増持続。引き続き消費者との対話場面を創出する方針。 昨年は販促活動として池袋サンシャインシティで「うどんスープ食堂」と銘打ったイベントを実施。約2千人が来場し、行列ができるほどの盛況ぶり。これを数か所で行い「うどんスープ」のおいしさを体感。「関西圏はつゆを飲み干すが東日本は飲み干す習慣がないとみられていたが、実際には飲み干す人が大半を占めるなど新たな発見もあった」。また、たまプラーザ駅隣接施設で試飲などを通じてコミュニケーション機会を創出。サンプリングやSNS活用、六本木での広告も反響があった。 「今年下期は物流費などコストアップ要因が本格化し、節約志向の継続で量販からの価格要請が強まっている。不透明な市場環境だが、消費者への直接的なコミュニケーションを継続し、有効な情報発信により付加価値をしっかり伝える」(内山賀文営業本部本部長兼大阪支店長)。その一環として8月以降に「うどんスープ」60周年企画第2弾を首都圏、近畿圏で実施。9月から売場と連動した提案型テレビCMも実施する。