立大、3年連続30度目本戦出場 駒大出身の高林祐介監督、初陣でトップ通過「初めてで、ほっとした」 本戦はシード獲得目指す／箱根駅伝予選会
第101回東京箱根間往復大学駅伝予選会（19日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地～国営昭和記念公園＝21・0975キロ）43校が参加して行われ、各校上位10人の合計タイムで立大が1位で3年連続30度目の本大会（来年1月2、3日）出場を決めた。2位の専大、3位の山梨学院大など10校が出場権を獲得した。5位の中央学院大はエースの吉田礼志（4年）が日本人トップの1時間3分29秒をマーク。一方、エースを欠いた東農大は10位の順大とわずか1秒差の11位、2019年大会総合優勝の東海大はゴール直前で選手が棄権するアクシデントもあり、14位で落選した。 夏日の立川で、立大が実りの秋を迎えた。3年連続30度目の本戦出場を決めた高林祐介監督（37）は、納得の結果に胸をなでおろした。 「本戦の切符が一番の目的で、取れたのが一番よかった。私としては（監督就任後）初めてで、ほっとした」 関東インカレの2部ハーフマラソンで日本人3番手の5位だった稲塚大祐（4年）ら主力を欠いた中のレースだったが、序盤から各選手が安定した走りを見せた。 馬場賢人（3年）が1時間3分56秒で日本人3番手（15位）でゴール。出場43校で最初に10人が走り終え、各チーム上位10人のタイムの合算も堂々のトップだった。 立大は今年で学校創立150周年。1月の第100回箱根駅伝に向けて強化を進めていた。23年大会では55年ぶりに本戦出場。だが、昨年の予選会直前に元監督が不祥事で解任された。監督不在の予選会は6位、本戦は14位だった。 今年4月に駒大出身の高林監督が就任した。選手として箱根路を4年連続で走り、実業団のトヨタ自動車でも活躍した37歳に白羽の矢が立った。就任前に恩師の駒大・大八木弘明総監督に相談すると「立教に行け！」と背中を押されたという。 新監督は選手の意見を取り入れつつ、自身の経験も落とし込んだ。練習にも変化があり、8月には月間800キロを走破。土台作りに注力した。安藤圭佑主将は、「後半しっかり走れる体力を温存して走るのも重要、と言われていたので、意識しながら走れた」と成果を実感している。 本大会では1962年以来のシード獲得を目指す。「（目標は）10番以内。彼らの思いとポテンシャルは間違いない」と高林監督。常勝軍団への第一歩を踏み出す。（高橋朝香）
