【バレー】ビーチバレーボールパリオリンピック代表の長谷川暁子 母校・文京学院大女中学、高校で激励会を開催
「文京学院大学女子中学校高等学校卒業生 長谷川暁子選手 ~2024 パリ五輪出場壮行会~」が、7月20日(土)に同校内のホールで行われた
長谷川は6月21日(金)から23日(日)に寧波市(中国)で開催された「2024コンチネンタルカップ パリオリンピックアジア大陸予選 第3フェーズ」で、石井美樹とともにアジア代表枠を獲得。その結果を受け、自身初のオリンピック出場を決めた。バレーボール部としては初めてのオリンピアンの姿を見ようと、中学、高校のバレーボール部の選手たちはもちろん、多くの関係者が駆けつけた。 場内から大きな歓声で迎えられ、長谷川が笑顔で登場。まずは激励の言葉として、長谷川(旧姓:内田)を監督として指導した清水直樹校長が登壇した。高校2年生時、成徳学園高(現:下北沢成徳高)と戦った春高決勝を振り返り、「困ったときにほんとうに頼りになるエースでした。苦しいときにチームを盛り立てて、流れを変えていける。どんなスポーツでも、こういった人がエースと呼ばれるのかな、と思います。ぜひ参考に頑張ってください」と生徒たちに呼びかけた。 そのスピーチのなかでは、長谷川らしいエピソードも。パリオリンピックの予選グループ戦で、長谷川/石井組はブラジル、オランダ、リトアニアと対戦する。清水校長は「ブラジルがいちばん強いのかな」と長谷川に質問したというが、返答は「ブラジルがいちばんいけそうな気がします」。同校長は「いちばん強いだろうと思うところに、いちばん最初に勝ちにいく。彼女らしいな、と思いました。これがオリンピックにつながる気持ちなのかな」と感心していた。
恩師からの言葉を受け、マイクを握った長谷川は、自身の経験から在校生にエールを送った。 「ちょっと苦しい練習とか、嫌いな教科があっても、『楽しく明るくやろうよ』というチームでした。みんなも今、嫌なこともたくさんあると思うけど、そういうときは嫌だな、と沈むのではなくて、『嫌だけどやっちゃう?』と明るく取り組むと、すごく自分の身になると思う。 もう一つは、何かを選択するときや悩んだときは、行動してほしい。私もやらなかったときに、なんでやらなかったんだろうと思うことがあって。やった後悔のほうが、絶対に今後の身になると思う」 インドア、ビーチバレーボールでチャレンジを続ける先輩の言葉に、生徒たちは真剣な眼差しで耳を傾けた。 その後は吹奏楽部とバレーボール部の選手たちによる迫力のある応援を受け、長谷川は笑顔で手拍子。長谷川が放つ明るい雰囲気に、バレーボール部のみならず、多くの生徒が刺激を受けた様子だった。 長谷川/石井組は7月28日(日)にブラジルとのグループ戦初戦を迎え、その後30日(火)にオランダ、8月2日(金)にリトアニアと対戦する(すべて日本時間)。 文・写真/田中風太(編集部)
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