【独自解説】「主食をそうめんに…」深刻な米不足がもたらした“令和の米騒動” 米は高級品の時代へ?元経産官僚が指摘する『農水省の政策ミス』とは―
■「焦って余分に買うことはお勧めしません」スーパー社長が提言するワケ
米不足の現状を実際に見ている『スーパーアキダイ』秋葉弘道社長にも、お話しを伺います。 Q.米は、かなり不足しているのでしょうか? (『スーパーアキダイ』秋葉弘道社長) 「2024年6月ぐらいから足りないなと思っていて、購入制限もかけていましたが、実は2024年8月9日に解除しました」 Q.解除したというのは、何かあったんですか? (秋葉社長) 「新米が出回り始めたからです。九州のほうではだいぶ出ていて、徐々に落ち着いてきました。だから、焦って余分に買うことはお勧めしません。せっかく新米が出てきたのに、家に古い米があるから新米を買えない・食べられないという状況になるので、本当に焦らなくていいと私は思っています」
Q.「主食をそうめんに切り替えた」という人もいますが、そうめんの売れ行きなどは、どうですか? (秋葉社長) 「売れ行きは良いです。米の高値もありますが、気温が非常に高いこともあると思います。ただ、みょうが・大葉・小葱といった薬味の需要も増えたのですが、異常気象や暑さの影響で、残念ながら値段が2~3割上がっています。 物価高の中で、今まで米の値段が上がらなかったのが奇跡のようなものです。今回、米が値上がりした影響で主食をそうめんにしている人もいると思いますが、今後は米の値上げもある程度考えていかなければならない問題だと思います」 Q .『米農家の平均年齢は70歳前後』といわれていますが、後継者不足もあるのでしょうか? (秋葉社長) 「先日、生産者の方とお話ししたのですが、どんどん生産意欲がなくなってしまうそうです。生産コストは上がっているのに、今まで米の価格は上がっていなくて、生産者の取り分が減っているからです。生産者が生産しやすい環境を整えるのが、非常に重要なことだと思います」 Q .若い人が農業で稼げる環境を作っていかなければいけないですよね? (岸氏) 「残念ながら、今までは米の価格が低迷して、農業は儲かりませんでした。当然、高齢の方もどんどん減って、耕作放棄地が増えて、若い人も入らない。その中で結局、猛暑でこれだけ価格が上がってしまうわけですから、そこをうまくコントロールしないとダメですね」
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