57歳・三浦知良、5日他界の賀川浩さんを追悼「サッカー界に大きな貢献をされた方」 自身はプロ40年目の来季へ汗
JFLアトレチコ鈴鹿の元日本代表FW三浦知良(57)が6日、大阪・堺市内で自主トレをスタート。前日5日に99歳で死去した世界最年長サッカージャーナリストの賀川浩さんを追悼した。自身も最年長出場記録を更新し続けているカズが、プロ40年目となる来季へ気持ちを新たに始動した。 11月24日のJFL最終節からわずか12日。カズが来季に向けて早くも始動した。冷たい冬風が吹く中で自主トレをスタートする際に、気を引き締めることがあった。5日に世界最年長サッカージャーナリストの賀川さんが99歳で亡くなった。 「震災20年のときに神戸でお目にかかりました。そのときにもう90歳だったのに、お若かったですね」 2015年1月17日にノエビアスタジアム神戸で行われた「阪神・淡路大震災20年チャリティーマッチ」に出場した際、取材に訪れていた賀川さんと言葉をかわしたのが最後だったという。カズはその試合で2得点を挙げた。「香川真司(現C大阪)みたいな、世界に通用する選手がどんどん出てくるといい、という話をされていたのを覚えています」と述懐した。 賀川さんはW杯を現地で10大会も取材し、国際サッカー連盟(FIFA)会長賞も受賞した重鎮だった。大ベテランの自身が生まれる前から取材活動を続けていた先達に思いをはせ、「サッカー界の歴史をすべて知っている方です。大きな貢献をされた方だと思います」としのんだ。 カズもJFLの最年長出場記録を57歳272日に更新したばかり。58歳で迎える来季も現役を続行することが決まり、自主トレ初日のこの日は鈴鹿や古巣・横浜FCの後輩らとともにボール回しをするなどして、汗を流した。 「シーズンの疲れもうまくとりながら、グラウンドでの練習だけでなく、体幹や筋力もバランスよく鍛えていきたい」 驚異のキャリアを積み上げる世界最年長プレーヤー。プロ40年目の来季に向け、走り続ける。(牧慈)