フリースタイルフットボールの新時代へ! AKIが語る「自分しかできない役割」とは
■今大会はルール改正やジャッジ基準が新しくなるなど、新たな試みが実施されていました。そちらはどのように感じましたか A:ルールが変わったということに関して僕自身全く不服はないです。WFFA(World Freestyle Football Association)という世界連盟の大会が3、4大会ぐらい直近で続いていた中、そこから切り離されたRed Bull独自の大会になったんだと思います。別に日本の大会も全てが全て同じルールでやっているわけじゃないし、各大会には独自のルールがあって、その中でプレイヤーはそれを了承して戦っていると思います。そこで今までのスポーツ軸の大会が主流な流れに対して、昔にTOKURAさんが優勝してた頃のようなRBSSを取り戻そうとチャレンジをしていたのは肌で感じました。 ■今後日本人が世界大会で勝ち上がっていくためにどんなことが必要か、感じたことがあれば教えてください A:やっぱり自分の軸をブレないようにすることですね。世界のレベルはかなり高いので、自分がやってきたものや、見せたいものをブレずに持っていることが大切かなと思います。スキルに関して僕が思うのは、難しいスキルを持っていることに加えて、指標では測れない自分にしかない強みがないと世界大会レベルで勝つのは難しいかなと思います。 ■具体的に海外勢と日本人のスタイルの違いや身体能力の違いは感じましたか A:スタイルの違いは考え方の違いにあると思います。海外はすごい技をやったやつが強い!みたいなところがあって、そこにカッコよさや音楽性っていう部分が最近少し薄れてきてるのかなという印象があります。それに対して日本は音楽性やスタイルが強いと思っています。ただ日本人もその面だけじゃ多分ダメで、ある程度難しいスキルっていうのも備えた上で海外に通用できるようになるのかなと思います。
「業界を変えていけるトリガーを作る」AKIが今後見据えるビジョン
■AKIさんがフリースタイルフットボールのプレイヤーとして見据える直近のビジョンや目標があれば教えてほしいです A:僕のプレイヤーとしてのキャリアは、大学4年生で日本チャンピオンにもなれて、目標にしていたRBSSでも良い成績を残せたのでもう終わってもいいかなぐらいなんですけど(笑)。けど今回のRBSSが終わってもう1回挑戦したいなっていう思いがやっぱり強かったですね。そこが今後の目標になるのかなと思います。 ■AKIさんのキャリアの中で、将来的なビジョンもあれば教えてください A:大学卒業後はプロではなく、社会人の道を選びました。けど社会人を言い訳にフリースタイルフットボールを辞めるということは全くなく、プレイヤーとしてそこで妥協しないという目標は常にあります。プレイヤー以外の活動ではJF3の活動や、WFFA(世界連盟)にも関わっているので、プレイヤーとして強さを示しながらも、カルチャーサイドも育てていけるような人間になりたいなと思います。業界を変えていけるようなトリガーを今後は僕が作りたいなって思います! ■「トリガーを作る」とありましたが具体的に今後チャレンジしたいことはありますか A:あります!実は3月2日(土)に「Eyes on me」というイベントを開きます。そのイベントはバトルイベントだけではなく、ショーケースなど様々なコンテンツを実施します。バトルイベントに来る人たちはバトルをやってる世代であって、その他の世代の人たちが集まれる場所っていうのが、今はあまり少ないんです。下の世代もだんだん増えてきた中で、全世代が会するようなイベントを開催することで、カルチャーとしても成長していけたら良いなと思います。ぜひ皆さんも遊びに来ていただけたら嬉しいです!
AKI プロフィール
2000年4月19日生まれ 東京都出身の23歳。パフォーマンスやワークショップ、CM・プロモーション出演等フリースタイルフットボールで様々に活躍。世界/日本連盟のスタッフとしても活動し、フリースタイルフットボールの普及のために大会開催、イベント発信、世界連盟とのパイプ役も担っている。 Interview by 薮田悠翔 / text by 橋田 樹台
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