1月閉館…梅田老舗ホテルで「最後のクリスマス」、世界レベルの社員たちが制作する一夜限りの渾身ツリーも
2025年1月4日の宿泊利用をもって60年の歴史に幕を下ろす「大阪新阪急ホテル」(大阪市北区)。現在、館内各所でフィナーレイベントがおこなわれており、地下1階のバイキングレストラン「オリンピア」で開催中の『ごちそう感謝祭』は連日、予約で満席に。そのほかのレストランや宿泊予約もかなり盛況な状況とのこと。 【写真】これが世界レベル!一夜限りのクリスマスツリー登場 そんな同ホテルだが、今年も各所にクリスマスツリーやポインセチアなどが登場し、館内全体があたたかなクリスマス仕様に。各レストランではスペシャルメニューが提供され、来館した人たちが、思い思いの「最後のクリスマス」を楽しむ様子がみられた。 12月7日には、スペシャルイベント『ICE CARVING SHOW TIME』が行われ、高さ約3メートルの巨大な氷彫刻のクリスマスツリーが登場した。このツリーは今まで同ホテルを活動拠点としてきた「阪急阪神ホテルズ」の社内部活動「氷彫刻制作クラブ」のメンバーたちによるもの。世界大会に出場する人材も複数輩出している「ガチ部活」の参加メンバーがそれぞれのもつ技術を集結させ、一夜限りの大きな作品を制作していく。 木の土台をつくる人、パーツを作る人、チェーンソーなどの電動工具や、ノミなどの手彫りも駆使しチームワークよく、氷の塊をどんどん作品に変えていく。寒さが厳しい中、詰めかけた来場者にも見守られながら、約6時間、重さ135キロの氷を6本と格闘し続けた「氷彫刻制作クラブ」。疲れもあったはずだが、ツリー完成後の記念撮影の表情は、とても晴れやかだった。 この日参加したメンバーのひとり、同ホテル内のステーキハウス「ロイン」統括シェフ兼大阪新阪急ホテルの副調理長である木村隆彦さんは、完成したツリーの記念撮影に並ぶ来場者たちを見守りながら「難しい作品に挑戦しましたが、計画通りに完成しました!いよいよ閉館なので、最後にこうして多くの人たちに、ツリーを見て喜んでもらえて良かった」と笑顔を見せた。