ジムは完敗、ガンダムでも倒せなかったシャア専用ズゴックに貴重な一撃浴びせた小さな戦闘機の“大金星”
命をかけてホワイトベースを守ろうとする姿が最高にしびれる瞬間だった。ジャブローの地球連邦軍本部が、ジオン公国軍の大編隊による総攻撃を受けた。このときマチルダ中尉の婚約者であるウッディ大尉が、ガンダムを襲うシャア専用ズゴックに対し、戦闘用ホバークラフト「ファンファン」で玉砕覚悟の出撃をし大金星を挙げる。 【映像】もはや奇跡!シャア専用ズゴックにミサイル命中の瞬間(19分18秒ころ~) ホワイトベースは南米ジャブローの地球連邦軍本部に到着すると、ウッディ大尉の指揮のもとで修理が開始された。ウッディは、オデッサ作戦終了後に結婚を予定していたマチルダ・アジャン中尉の婚約者もある人物だった。 一方、ジオン公国軍のマッド・アングラー隊はホワイトベースを追跡しており、連邦軍本部基地の出入口を突き止めた。そこでシャア大佐(CV:池田秀一)を含むジオン軍の大編隊が総攻撃を開始する。 基地の入口を突破され、ジオン軍が侵入したことを知ったウッディは、すぐにホワイトベースの修理を中断。作業員たちにも防衛に回るよう指示を出した。アムロ・レイ(CV:古谷徹)もガンダムで出撃すると、ジオンの新型モビルスーツとの戦闘に臨んだ。その特徴的な赤いカラーリングの機体と俊敏な動きに、アムロは即座に“シャアじゃないのか!?”と察していた。 シャア専用ズゴックは地球連邦軍本部の量産型モビルスーツ・ジムを一撃で撃破。ガンダムも防戦一方だった。そんな強大な敵に対し、「マチルダが命を懸けて守りぬいたホワイトベースを私の前で沈めさせることはできん」と覚悟を決めていたウッディは、ファンファンでシャア専用ズゴックに挑んだ。 ウッディはファンファンでは勝ち目がないことをわかっていながらも、「ジオンめ!ジャブローから出ていけ!」とズゴックに突撃した。やはりウッディは至近距離で迎撃されてしまうのだが、その直前に放ったミサイルがズゴックのメインカメラを破壊。その一撃でシャアは撤退を余儀なくされたのだった。 もしウッディの一撃がなければ、ガンダムでも勝てたかどうかわからなかっただろう。ウッディのとった行動は決して無駄死にではなく、むしろ大金星と言えるほどの功績だった。 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。放送当時の視聴率は振るわなかったものの、再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。 (C)創通・サンライズ
ABEMA TIMES編集部