「脅かす選手は現れていない」…パリ五輪組の台頭は? 日本代表OBが推すW杯最終予選メンバー23人【見解】
【専門家の目|栗原勇蔵】鈴木彩艶と小久保玲央ブライアンのどちらが正GKに就くか
森保一監督率いる日本代表は、9月から始まる北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選に挑む。5日にホームで中国(埼玉スタジアム)、11日に敵地でバーレーン(バーレーン・ナショナル・スタジアム)と対戦するなかで、指揮官はどのようなメンバーを選ぶのか。W杯最終予選の経験を持つ日本代表OB栗原勇蔵氏に予想してもらった。(取材・構成=FOOTBALL ZONE編集部) 【一覧リスト】「言葉を失った」 森保ジャパンが「世界13位」“ドイツ超え”ランキング ◇ ◇ ◇ 森保ジャパンはミャンマー、シリア、北朝鮮と同居したW杯アジア2次予選で6戦全勝(アウェーの北朝鮮戦は3-0不戦勝扱い)を飾り、最終予選への切符を手にした。9月シリーズでは、パリ五輪の戦いを終えたU-23日本代表組がどれだけ食い込んでくるかが、1つのポイントだろう。 日本代表OB栗原氏も、「五輪組(パリ五輪世代)と融合させて、(2026年の)本大会に向けたメンバーがある程度決まっていくタイミング」と語る。 「森保監督の場合、一度メンバー入りできるかどうかで、その後の見通しが変わる。パリ五輪組は何人か入れると思いますが、ただ、これまでのメンバーから誰を外すのかと考えると、入り込む隙はそうそうない。選手たちにとっては大事な選出。パリ五輪世代では小久保玲央ブライアン、藤田譲瑠チマ、細谷真大あたりでしょうか」 9月シリーズでは、5日にホームで中国と対戦し、その後アウェーに飛んで11日にバーレーンと激突。栗原氏は「中東のアウェー戦は(ホーム戦とは)まったく違うものになる。でも、まずは中国戦を取れるか。ここを勝利できるかで展開も変わる。圧倒して何もさせないくらいの力を見せてほしい」と期待を寄せる。 【GK=予想枠数3人】 鈴木彩艶(パルマ/22歳) 小久保玲央ブライアン(シント=トロイデン/23歳) 大迫敬介(サンフレッチェ広島/25歳) 「GKは重要なポジションですけど、飛び抜けた存在もいないので、誰が出てもおかしくない状況です。最初にチャンスをもらった選手がそれをモノにすれば、正守護神に定着する可能性もある。今年初めにカタールで開催されたアジアカップでレギュラーを務めた鈴木と、パリ五輪でさらに株を上げた小久保に対する期待は大きいと思います。鈴木はセリエAで試合に出続ければ評価に値するし、小久保が抜擢されてもなんら不思議はない。あとは、国内組でパリ五輪世代よりも経験のある選手となるとまずは大迫でしょう。ただ、大迫は実力のあるいい選手ですけど、ポテンシャルや将来性を考えたら鈴木か小久保を使ってほしいところです」