「老後2000万円問題」と言われているけれど、実際いくら必要? 定年時に貯蓄が「2000万円」あれば安心なの? 老後の生活費について解説
貯蓄2000万円あればある程度は生活は問題ない
定年退職時に2000万円の貯蓄がある人で、老齢基礎年金を含んだ標準的な年金額を受給できる人は、生活は問題ないとある程度言えるかもしれません。 一年間で必要になる生活費が322万2096円・受給できる年金額が269万3784円と仮定すれば、毎年崩す貯蓄は322万2096円-269万3784円=52万8312円になります。2000万円の貯蓄があるなら37年ほど生活を維持できると考えられるため、生活費についてはそこまで心配ありません。 一方で、毎月の生活費以外にもさまざまな支出が発生する可能性があり、絶対に問題がないとはいえない点は把握しておきましょう。緊急的に発生する支出としては、病気やけがによる医療費、家具や家電の破損・故障による買い替え、住んでいる建物の修繕費などです。具体的にどれくらいの金額が必要になるかはわかりませんが、場合によっては数十万円から数百万円かかるかもしれません。 そのため、貯蓄が2000万円あれば老後生活は問題ないと考えるのではなく、できる限り無駄な支出は抑えながら生活する意識を持ちましょう。
まとめ
老後2000万円時代では定年退職時に貯蓄が2000万円あれば生活維持はできますが、実際にはどれくらいの生活費で暮らせるのかが大きく影響を与えます。また、貯蓄が2000万円あるからといって自由にお金を使うのではなく、ある程度は節約する意識を持つことも大切です。他にも住宅ローンや車のローンの残高なども視野に入れておきましょう。 出典 日本年金機構 令和5年4月分からの年金額等について 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部