レディースチャンピオン２年連続３度目の優勝を果たした遠藤エミ

　ボートレース福岡で開催されていたプレミアムＧ１「第３８回レディースチャンピオン」の優勝戦は、最終日の１２日、第１２Ｒで行われた。 　遠藤エミ（３６）＝滋賀・１０２期＝がインから速攻を決めて押し切り、２年連続３度目の優勝を果たした。２着は地元・福岡の渡辺優美、３着には桜本あゆみが入った。 　遠藤があっさりと連覇を果たした。優勝戦はインからコンマ１１のスタートを決めると、１マークは完璧なターンで先まい。ライバルを突き放した。「足は完璧でした。エンジンが本当に良かった。４日目から何もしてません。本当にうれしいです」と笑みがこぼれた。 　守屋美穂、田口節子ら有力選手がフライングの影響により出場できなかった今大会。戦前から遠藤の１強ムードが漂っていたが、その通りのシリーズとなった。 　ジンクスも克服した。福岡で行われた女子Ｇ１では１号艇で５連敗していたが、５日目１２Ｒの準優勝戦で逃げて連敗をストップした。「インから勝ててほっとした。３日目の失敗があったので逃げられたと思う」。３日目１２Ｒは１号艇で負けていただけに、その反省を生かした。 　これでレディースチャンピオンは２１年（浜名湖）、昨年（津）に続くＶ。２２年（まるがめ）はフライング休みで出場しておらず、出場機会では３連覇となった。また、２２年は香川素子が制しており、滋賀支部での４連覇ともなった。「（自身の）連覇は意識していなかった。とにかく優勝したかった。また次のレースに集中します」と前を見据えた。 　今年の獲得賞金は４３００万円を超え、女子トップに立つとともに、全体でも２１位に浮上した。女子では頭一つ抜けた存在だが「もっと自信を持てるようになりたい。もっと強くなりたい」と向上心は天井知らず。今月末にはＳＧボートレースメモリアル（まるがめ）に出場する。最高峰のステージでも最強女子の底力を見せる。