浜崎あゆみ×浦田直也、WEST.×ナイナイ、Da-iCE×ジェネ……貴重なコラボ満載の『a-nation 2024』総括レポ
avexがおくる夏フェス『a-nation』が9月1日に東京・味の素スタジアムで4年ぶりに行われた。オープニングアクトには、aRB SEED、夏休みの自由研究をバズらせたい小中学生集団に続いて、「昭和歌謡・昭和ポップスを現代に」というコンセプトで生まれた、秋元康プロデュースの新グループ SHOW-WAとMATSURIが登場。SHOW-WAが、お昼のバラエティ番組『ぽかぽか』(フジテレビ系)でもお馴染みになったデビュー曲「君の王子様」、MATSURIが「今さらカッコつけてらんねえ」をパフォーマンス。両グループの合同曲「汚れちまった涙」を披露し、会場のムードを盛り上げた。今回のフェスでは、メインアクトの合間に「SHOOTING ACT」という短めのステージが用意されており、@onefive、僕が見たかった青空、YOSHIKIプロデュースの美麗-Bi-ray-、Che'Nelleがパフォーマンスを繰り広げた。 【画像】“クイーン”の貫禄を見せた豪華絢爛な浜崎あゆみ イベント本編序盤はNCT WISH、MAZZELと注目のボーイズグループが登場。SMエンタテインメントから今年2月にデビューしたNCT WISHは、お揃いのセーラーカラーの衣装とショートパンツ姿で、爽やかなパフォーマンスを繰り広げた。冒険の海に漕ぎ出すような前向きさを感じさせた「Sail Away」、ファンの願いも乗せた日本1stシングル曲「WISH」、日本2ndシングル曲「Songbird」ではラップを交えてクールで大人っぽい表情も見せた。「皆さんのおかげで最高の夏の思い出ができました」とコメントし、ハジけるようなフレッシュさで会場を魅了した。 昨年デビューしたMAZZELは、ストリートを感じさせるワイルドなパフォーマンスで会場を圧倒。軽快なエレクトロスウィングナンバー「Parade」で、ブレイクダンスのバックスピンで会場をあっと驚かると、ダウナーなムードの「Counterattack」では、はだけたTシャツの奥に覗かせる腹筋に黄色い歓声があがる。「晴れのまま、みんなのボルテージもぐんぐん上げていきましょう。最高のノリを作りましょう」と呼びかけ、「CAME TO DANCE」ではタオルを回して会場が一体に。最後は「皆さんが笑顔で過ごせますように心を込めて歌います」と、「Seaside Story」をまったりと披露。観客はメランコリックなリズムに、身を任せて体を揺らした。 『a-nation』初出場のNiziUが登場すると、会場は大歓声で包まれた。まずは彼女たちの代名詞である「Make you happy」を繰り出し、縄跳びダンスで会場を一つにする。韓国デビュー曲「HEARTRIS」や「SWEET NONFICTION」では、一糸乱れぬ揃ったダンスで、クオリティの高さを見せつけた。メンバーのRIOは「学生時代に『a-nation』を観に来たことがある」とコメントし、その舞台に立てている喜びを口にした。また最新ナンバー「RISE UP」を披露する際には、「クールでカッコイイ私たちをお見せできたら」とコメント。デビューから4周年を迎え、少女から大人の女性へと成長した9人の新たな魅力を見せつけた。最後には「Take a picture」を披露し、5万人の観客と“乾杯!”した。 近年、多数の音楽フェスに出演し、その熱さが話題となっているWEST.は、「熱血アイドルWEST.参上! 熱すぎて胸焼けするタイプのアイドルです(笑)」という重岡大毅のコメントと共に勢いよくステージに飛び出し、会場が一気に沸き上がった。まずは疾走感あふれる応援歌「証拠」を繰り出し、花道で小瀧望と桐山照史が肩を組んで体を揺らす。「ホルモン~関西に伝わりしダイアモンド~」では「いただきます!」と元気よく叫んでスタートし、濵田崇裕が「とにかくリズムに乗って」と言って、オタ芸を取り入れたパフォーマンスを繰り広げるなどユーモアたっぷり。間奏では重岡が「フェスはみんなで楽しむもの。さっき裏で見つけました」と、お笑いコンビのナインティナインの2人を連れて来て一緒にダンス。WEST.のデビュー曲「ええじゃないか」では、ナイナイの岡村隆史が華麗なブレイクダンスを披露して盛り上げる場面も。「50歳を過ぎて一番楽しかった」とナイナイの矢部浩之。岡村も「これだけは言わせてください。盛り上がってますか!」と、5万人の観衆に呼びかけ大歓声が沸き起こった。その後、新曲「まぁいっか!」をいち早く披露したほか、重岡が「10年この7人で、1人も欠けることなくやってきました。これがフェス、知らなくても音楽でつながれる」とメッセージを送った。ステージから落ちそうなギリギリまで客席に近づき、時にはステージのへりに座って足をブラブラさせながら歌ったり、花道の先端で7人が固まって肩を組んだりと、ステージを縦横無尽に駆け回ったWEST.。小手先ではなく全身全霊でぶつかったライブの最後は、観客全員のジャンプで会場を揺らした。 デビュー10周年を迎えた韓国のガールズグループRed Velvetは、『a-nation 2018』以来、6年ぶりの参加となった。まずは2022年にリリースした、大人の魅力あふれるミディアムチューン「Wildside」で、力強くもしなやかなパフォーマンスで観客を釘付けに。続いてクラシックの「G線上のアリア」をサンプリングした「Feel My Rhythm」では、会場をファンタジックな世界へといざなう。「私たちの愛を込めた、いいエネルギーをたくさん受け取ってほしい」とJOY。この日は、日本オリジナル曲「Aitai-tai」や、6月にリリースした最新ナンバー「Cosmic」などを披露。ライブの途中で大ぶりの雨が降り出すアクシデントもあったが、そんなことはおかまいなしでズブ濡れになりながらパフォーマンスを行った5人。「雨が降っても雪が降ってもいつでも皆さんに会いに来ます!」との力強いコメントに会場が沸いた。 「キューティーハニー」の大合唱で幕を開けた倖田來未。イエローの規制線をあしらった過激な衣装で登場し、観客を挑発するようにアグレッシブにダンスを展開。「裏で、晴れて晴れてとお願いしていたら、なんと晴れました! 性格上ほしがりなもので、今日一番の盛り上がりをください!」と倖田。“め”のポーズで盛り上がった「め組のひと」をはじめ、「WON'T BE LONG」や「BE MY BABY」など世代を超えた人気ナンバーを、惜しげもなく次々と繰り出すと、会場には体を揺らしながら一緒に歌う声が響いた。途中「みんなが濡れているなら、私も濡れます!」と言ってペットボトルの水を頭から浴び、気持ちよさそうな表情を見せた倖田。最後の「Poppin' love cocktail」ではタオルを回して会場が一体に。炎が吹き出すステージ、ダンサーを従えたパフォーマンス、まさしくクイーンといった風格で圧巻のステージを見せつけた。