ロッテのポランコ、狙い澄ました一撃 「お得意様」岸から連発―プロ野球
狙い澄ました一撃だった。 2点リードの三回無死一塁。ロッテのポランコが岸の外寄りの直球を振り抜くと、打球は左中間席へ。「ストレートに対して、しっかりとイメージができていた。あの（逆の）方向に打てたのがうれしい。打撃の感じが良くなっているということ」。追加点をたたき出す9号2ランを満足そうに振り返った。 一回には先制2ラン。低めのカーブをすくい上げ、右翼席へ運んだ。「深く考えずに、いいコンタクトをすることだけを考えていた。いいところに球が来たから思い切っていけた」。緩急に惑わされることなく、右へ左へ自在の打撃を見せた。 岸は「お得意様」だ。昨季は14打数で3本塁打を含む7安打。気分良くこの日の試合に入れた。吉井監督も「相性を考えてスタメンにした。当たったね」と喜んだ。 16日の中日戦で約1カ月ぶりの本塁打。交流戦明けのソフトバンク3連戦で無安打に終わり、前日25日は出番がなかったが、2打席連発で勝利に導いた。これから夏本番。母国ドミニカ共和国を思い出させるような猛暑が好きという昨季の本塁打王が、徐々に調子を上げてきた。
