「おむつ替えは力仕事」元国民的美少女・高橋里華(51)介護のありのままを発信し続ける意味「終わりが見えづらいからこそ」
■介護は頑張りすぎないこと「する側の心のバランスも大切」 ── 今後、介護に直面する可能性のある人は多いと思います。伝えたいことはありますか? 高橋さん:最初に大切なのが、やっぱり介護資金の準備ですね。親の資金に余裕がない限りは、病院や施設での介護はもちろん、自宅介護でもお金の心配は出てきます。 今後、団塊の世代の介護が急増することが予想され、介護についてばく然と不安を感じている人も多いと思います。ただ、全員が私のようにガッツリ介護に関わらないといけないわけではなくて、介護サービスをうまく活用することもとても大事だと考えています。
介護って毎日続いていくので、介護する人や家族の心のバランスを取ることが大切なんです。「わたしばっかり頑張っているのに」と自分の気持ちを押し出すと、どうしても家族間がギスギスしてしまう。かといって、「自分がやらなきゃ」と、ひとりでムリしすぎるのもよくありません。ためらわずに任せられる部分は介護サービスを活用して、自分と家族の心を大切にしてほしいです。 PROFILE 高橋里華さん たかはし・りか。1972年、埼玉県生まれ。15歳で国民的美少女コンテストに出場し、入賞。芸能界デビューを果たす。1992年度フジテレビビジュアルクイーン。2006年に結婚すると同時に祖父母の介護を開始、その後義父母との同居、介護を続ける。2020年にYouTubeチャンネルを開設し、2021年には『じいじ、最期まで看るからね』(CCCメディアハウス)を出版。二児の母。
取材・文/笠井ゆかり 画像提供/高橋里華
笠井ゆかり