「おむつ替えは力仕事」元国民的美少女・高橋里華(51)介護のありのままを発信し続ける意味「終わりが見えづらいからこそ」
「おむつ替えって大変だよね、わかる!」と共感してもらうことや、介護の現実を知ってもらうことが大切なので、画像処理しつつも、カットせずに発信しています。
■認知症の義父を見て子どもたちが「かわいい」って ── 高橋さんの動画では、旦那さんやお子さんたちと、義理のお父さんのやりとりも印象的です。旅立ちが近づく場面で、ご家族みなさんが義理のお父さんに声をかけている様子に、思わず涙があふれました。 高橋さん:わが家では介護と育児を同時にしていたので、義父が認知症になってからも子どもたちと遊ぶ様子やピアノを弾いて義父に聴かせる様子も、そのまま発信していました。
私自身、義父と子どもたちの微笑ましい様子を見るたびに、どれだけつらくても「この生活を頑張って続けよう」と思えていたので、介護する人と介護される人のやりとりだけでなく、ほかの家族との関わりもありのまま発信しています。 介護の終盤、子どもたちは義父のことを「かわいい」と言っていました。子どもたちと義父の間でいい関係が築けていたことに、「介護を頑張って続けてよかったな」と思えています。 ── 発信を始めてから、観ている人の反応はいかがでしたか?
高橋さん:観てくれた方からは、「介護の終わりが見えず、つらいです」といった悩みや、「自分だけじゃないと思えました」といった感想をいただきます。「わかります」「つらいですよね」と、私もコメントをお返しするのですが、やりとりを通じて「ひとりじゃないんだ」と私も救われています。 動画での発信活動を始めた翌年には、YouTubeになじみのない人のために本を出版し、ブログも開設しました。介護について、できるだけたくさんの人に知っていただきたいし、ひとりで頑張っている人の目に留まればと思っています。現在、実家に通いながら母を介護しているのですが、「通い介護」をしている人も多いので、今後も発信を続けていきたいです。