「小学校3~4校、中学校1校に」 館山市教委の検討委が答申(千葉県)
館山市内の小中学校の再編を検討している市教委の「学校再編調査検討委員会」は、将来的に小学校を現在の10校から3~4校、中学校を3校から1校に統合するとの答申をまとめ、石井浩己教育長に答申書を提出した。 答申書によると、小学校は2027年度までに4校とし、30年度に、32年度以降一部の小学校について再編するかどうかを検討する。中学校は31年度までに段階的に1校に統合する。 ただ、小学校については、房南小と神余小の統合によって設ける学校を「小規模特認校」と位置付け、通学を希望する市内全域の児童を受け入れる。小規模な学校での教育環境を望む保護者の考えや、児童の特性に合わせて選択肢を設けた形だ。 また、答申には統合後の神余小跡の施設について、校外学習機能や地域学習、交流センターとしての機能を持たせた社会教育施設として活用する、との内容が盛り込まれた。周辺の自然環境を生かし、市内全ての学校が使用できるようにする。 小学校区ごとに実施された住民との意見交換会で、神余小としての単独での存続と、再編計画素案の再考を要望していた神余地区の意見は、今回の答申には反映されなかった。 市は、今回の答申を踏まえ、9月中に再編計画の原案を作成し、10月に広く市民から意見を求める「パブリックコメント」を実施。これらを経て11月に再編計画を策定する方針だ。 答申の内容については、市のホームページで全文を掲載している。