金正恩総書記がハンカチで涙を・・・北朝鮮で「全国母親大会」 1万人が集結
日テレNEWS NNN
12月4日、北朝鮮の国営テレビで多くの女性らの盛大な歓迎を受ける金正恩総書記の姿が報じられました。3日、平壌で「全国母親大会」が開かれ、およそ1万人が参加しました。 ◇ 開会の挨拶を始めようとした金総書記。ところが… 「万歳! 万歳!」 大きな歓声と拍手がなりやまず、金総書記が熱狂をおさえるように促すジェスチャーをしたり、恐縮したような様子でお辞儀をしたりする場面も。そして会場が静まると、金総書記の演説が始まりました。 金正恩総書記 「子供たちの成長と祖国の富強のために、心身をすべてささげ大きな貢献をしてきた母親たちに最大限の尊敬の気持ちを持って、謹んで挨拶を申し上げます」 金総書記は母親の存在をたたえ、自らも困難な時期には母親のことを思い出すと話しました。 金正恩総書記 「誰もが困難で大変な時期には、自分を産んで、食べさせ、着させ、第一歩を踏み出せるように育ててくれた母親のことを思います。私も党と国家事業を担当して苦労するたびに母親たちのことを思います」 その上で、金総書記は「母親たちが愛国の心で大切に培った家庭が礎となって、国をしっかり支えているため“社会主義大家庭”が強固である」とたたえました。さらに、母親の力が求められることとして「最近増えている非社会主義的な問題を一掃すること」や「出生率の低下を防ぐこと」などを挙げました。 その後、幹部が母親の苦労について話している最中に、金総書記が涙を流しハンカチでぬぐう場面も見られました。この「全国母親大会」の開催は11年ぶりで、体制の安定を図る狙いがあるものとみられます。