「プロモーション全体設計の強化と顧客へ最適なタッチポイントで価値伝達をする」:株式会社ファイントゥデイ 伊藤 邦浩 氏
2023年はAIの年だった、と言っても過言ではないだろう。この新しいテクノロジーの出現と急速な発展は、拡大と変化と混乱が相まって形作られている、デジタル領域を象徴するような存在にも感じられる。 一方で、デジタルの未来は不透明だ。市場におけるすべてのプレイヤーが、先の見えないなかでいかに足場を固め、次のステップへと進めるのか模索を続けている。DIGIDAY[日本版]恒例の年末年始企画「IN/OUT 2024」では、 DIGIDAY[日本版]とゆかりの深いブランド・パブリッシャーのエグゼクティブや次世代リーダーに2023年を振り返ってもらい、2024年に向けてどのようなチャレンジを企図し、次なる成長を実現しようとしているのか伺った。 株式会社ファイントゥデイにて、ブランドコミュニケーション部 IMCグループ・グループマネージャーを務める伊藤邦浩氏の回答は以下のとおりだ。
──2023年に挙げたもっとも大きな成果はなんですか。
2003年にブランドが誕生し、発売以降、中国、台湾、ほかAPAC諸国で商品展開している洗顔料「SENKA」ブランドが20年ぶりにベースの処方から中味をリニューアルしました。従来、洗顔料は「汚れを落とすもの」として捉えられますが、「素肌の魅力を引き出す洗顔」としてコミュニケーションを刷新いたしました。環境配慮の観点から、販売店様の旧品在庫の返品を極限まで最小化し、新商品の一斉導入を営業部とともに実現し、クリーム洗顔剤型市場においてトップシェアを獲得。
──2024年に向け見えてきた課題はなんですか。
当社は資生堂からスタンドアローンし創業2年目となり、新たなチャレンジを繰り返すことにより成長曲線を描いています。 今後も海外情勢の先行き不安があるなかで、リスクに備え、あらゆる分野で効率化が必要となるため、社内のみならず、外的環境における物流や販売店様等を含めて持続的な成長のためにデジタルテクノロジーの活用や協働パートナーとの取組み強化が必要と考えます。 コミュニケーションの分野においては、多様化する価値観を捉え、効率化する施策と投資注力する施策のバランスを考えるうえで、引き続きメディアプランニングと検証の連携強化が課題です。
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