【バイクマニアを唸らせるカワサキZの系譜】現代に蘇る750キラー!エキサイティングなZ900と軽快なZ650が新登場
バイクマニアなら、一度は跨ってみたいと思うのがカワサキのZシリーズ。1972年に発売された900 Super4の型式名はZ1。このモデルから端を発するZシリーズは、いつでもマニアを熱くさせてくれています。テクノロジーの進化は日進月歩。50年以上経っても愛され続けるZシリーズですが、2輪で走るということ以外、大きく進化を続けています。空冷エンジンを搭載していたZシリーズはハイパフォーマンスを得るためにいまや水冷エンジン搭載が当たり前となりました。 【画像】カワサキ「Z900」「Z650」2024年モデルを詳しく、写真を見る
操る悦びをもたらすハイパワーモデル
80年代に入るとライダーへの空力負担を軽減するカウルが装着されるようになったZシリーズ。しかしまだ大排気量空冷エンジンの時代ですから、装着されるのは小さなビキニカウルでした。やがて水冷エンジンのGPzが登場するとハーフカウル仕様となり、その後ZZRなどフルカウルモデルも登場してきます。 2024年モデルとなるZ900はライダーが風をもろに受けるネイキッドモデル。レーシーなシングルシートを思わせますが、段差の大きなタンデムシートも装着しています。フロントには外径300mmのデュアルセミフローティングペタルディスク/デュアル対向4ピストンを装着したφ41mm 倒立フォーク 、リヤは外径250mmペタルディスク/シングルピストンを装着したプリロード調整可能なホリゾンタルバックリンクを搭載。水冷並列4気筒エンジン、高剛性のシャーシと組み合わさることで、エキサイティングな走りを実現します。
ヒストリックモデルの系譜
忘れてはならないモデルにザッパーの愛称で親しまれたZ650があります。海外輸出用のヒストリックモデルは750ccオーバーの900ccモデルZ1や1000ccモデルのKZ1000などがありますが、日本国内で販売されているのは排気量750ccのZ2(750RS)が最重量モデルでした。重く大きな車体を大排気量が引っ張るパワーのエゴイズム。そんな哲学が主流の時代に誕生したのが652ccエンジン搭載のZ650だったのです。排気量こそ劣るものの、軽量で軽快なそのマシンは750キラーとして名を馳せていくのでした。 その名と哲学を引き継ぐ2024年モデルのZ650。軽量なフレームに、低中回転域で力強いトルクを生み出す649ccパラレルツインエンジンを搭載。スリムでコンパクトなパッケージが高い運動性能を発揮し、まさに現代の750キラーなのです。 ■カワサキ「Z900」2024年モデル スペック 全長×全幅×全高 2,070mm × 825mm × 1,080mm シート高 800mm 定員乗車 2人 車両重量 213kg エンジン 水冷4ストローク並列4気筒 総排気量 948cc 最高出力 92.0 kW (125 PS) / 9,500rpm 最大トルク 98.0 N・m (10.0 kgf・m) / 7,700rpm メーカー希望小売価格 ¥1,276,000(税込) ■カワサキ「Z650」2024年モデル スペック 全長×全幅×全高 2,055mm × 765mm × 1,065mm シート高 790mm 定員乗車 2人 車両重量 189kg エンジン 水冷4ストローク並列2気筒 総排気量 649cc 最高出力 50kW (68PS) / 8,000rpm 最大トルク 63N・m (6.4kgf・m) / 6,700rpm メーカー希望小売価格 ¥1,026,000(税込)
文/坂東 漠 画像提供/カワサキモータースジャパン
MonoMaxWeb編集部