代表辞退で揺れる体操女子 選手交代「期日過ぎている」 補欠・杉原愛子の繰り上がりはかなわず…4人での戦いに
日本体操協会は19日、緊急で会見を開き、宮田笙子選手のパリ五輪代表辞退を発表しました。 【画像】パリ五輪代表辞退となった宮田笙子選手 協会は、宮田選手本人に聞き取り調査を行い、6月末から7月にかけてプライベートの場での1度の喫煙行為、同時期にナショナルトレーニングセンターのアスリートビレッジの居室内で飲酒行為が確認できたということです。 今回の宮田選手の代表辞退により、帯同補欠の杉原愛子選手の繰り上がりの可能性も期待されましたが、協会は「オリンピックのシステムとして、この(選手変更の)期日は過ぎている。その後の選手の入れ替えについては、選手の交代制度のシステムがあるが、病気やケガといったドクターの証明が必要なシステム。したがって今回の場合は適さないという判断」と、補欠繰り上がりはせず、4名の代表で戦わざるを得ない状況だと話しました。 団体戦は5人がエントリー。予選は各種目4人演技し、3つの得点が採用。決勝は3人が演技し、3人の得点が採用されます。通常団体では、苦手種目を避けて各種目演技する選手を決めるため、予選で4人全員が全種目を演技する状況は、大きく得点を落とすことが予想されます。 補欠の杉原愛子選手はリオ五輪、東京五輪に出場した経験豊富なベテラン。2022年に一時競技引退しますが、パリ五輪を目指すため2023年に競技を再開。復帰戦となった同年6月の全日本種目別選手権のゆかでは、ブランクを感じさせない演技で優勝を果たすと、パリ五輪の国内選考会では4試合中2度ゆかで全体トップの得点をマークしました。NHK杯は5位に終わり、代表の座を逃しますが、1番手の補欠として現地に帯同。ベテランとしてチームを支える役割を果たしていました。