内村光良さんの映画製作に密着 熊本豪雨災害から復興を目指す“故郷“を舞台にした思い
日テレNEWS NNN
タレントの内村光良さんが監督・脚本を手掛けた映画「夏空ダンス」。 内村さんの故郷、熊本県人吉球磨(ひとよしくま)を舞台に、ダンサーになる夢を抱く女子高校生の青春物語。 製作のきっかけは3年前の熊本豪雨。発生から1週間後に地元を訪れた内村さんは、見慣れた街の惨状にショックを受ける。 しかし、そこからひと月・3か月・半年と地元に帰る度に、倒壊した建物が更地に、さらには新しい家へと変わっていく景色を見ているうちに「復興の途上にある街を撮りたい」と思うようになった。 俳優の松重豊さんとのシーンは、被災したラーメン店の前で行われた。内村さんが、この場所を選んだ理由は、取り壊される店の姿を映像に残すため。ラーメン店があった場所は、今では更地になっている。 映画の見どころのひとつは、人吉市各地でのダンスシーン。 『みんなで災害を乗り越える』という思いから、内村さんはダンスシーンに、役者だけでなく、地元の人たちの参加を呼びかけ、地域と一緒に映画を作ることにこだわった。 ダンスシーンに参加した、山田久美子さんは仮設商店街でハンドメイドの店とカフェを1人で営んでいる。 山田さんが、2018年に会社を退職してから自宅に構えた店は熊本豪雨で全壊。災害から1年後、仮設商店街に店を移した。 しかし、一時23店舗が入った仮設商店街は移転や廃業で10店舗にまで減少。今年11月には閉鎖することが決まっている。 先が見えず、不安を抱えている山田さんは、仮設商店街で行われた撮影に参加し、「ウッチャンに負けとられん。自分たちもがんばろう」と強く元気づけられたという。 地元・人吉高校に通う、橋本瑠々花さん(高校3年生)は映画撮影に参加したことがきっかけで、“将来の夢”を見つけたという。 3年前の豪雨と新型コロナの影響で、我慢の連続だった高校生活。 そんな中、訪れた“映画との出会い”で見つけた将来の夢とはー。 ※詳しくは動画をご覧ください。(2023年8月25日放送「news every.」より)