大阪メトロの野田阪神駅が「ライバル社名」を名乗る謎 千日前線の始発駅、降車ホームに広がる異空間とは?
■駅長がホッとする瞬間 縁といえば、永井さんは御堂筋線にも縁がある。今年の3月までは江坂駅の駅長を務めており、かつては御堂筋線で運転士もしていたそうだ。 「運転士と駅長では仕事の内容もまったく違いますので、直接的に『運転士時代の経験が生きた』ということはそれほどありませんが、路線の特徴を多少なりとも知っているのはあります。もっとも、駅長というのは部下がトラブルなく働けるよう目を配るのが仕事です。うまくコミュニケーションを取りながら、お客さまに最良のサービスができるよう、まだまだ勉強の毎日です」(永井さん)
「駅員が何事もなく24時間の仕事を終え、『お疲れさまでした』と笑顔で帰ってゆくのを見ると、ホッとします」と話す永井さん。管理職ならではの責任と喜びを胸に、今日も担当する駅を回る。
伊原 薫 :鉄道ライター