『大津祭』には「祇園祭」にもない魅力がある 祭と『成瀬は天下を取りにいく』で盛り上がる街【兵動大樹の今昔さんぽ】
1枚の写真から街を再発見!兵動大樹の今昔さんぽ。 ■【動画で見る】『大津祭』には「祇園祭」にもない魅力がある 祭と『成瀬は天下を取りにいく』で盛り上がる街
■大津の懐かしい風景を探しに「ときめき坂」をゆく兵動さん
兵動大樹さんが古い写真を手がかりに街を再発見する旅。今回は1961年(昭和36年)に大津市内で撮影された、お祭の写真を持ってスタートします。 膳所(ぜぜ)駅前から歩き出すと、すぐ目の前に「ときめき坂」の標柱がありました。かつて西武百貨店やパルコがあった場所に続く坂だったので、みんな“ときめき”ながら通っていたのが名前の由来だといいます。
坂を下ると、「成瀬は天下を取りにいく」を描いた看板やポスターがいっぱいありました。「成瀬…」はこの周辺を舞台にした小説で、2024年本屋大賞を受賞しました。 途中、立ち寄った「よりみちぱん」の「塩パン」は、「成瀬」2作品の間に、作者の宮島未奈さんが書いた記念エッセイに登場するとのことで、兵動さん「うま。すごい塩を効かせているけど、生地の甘みがあるからちょうどいい具合。かめばかむほど甘くなっていく」とおいしくいただきました。
■ 「大津祭」の特色ある曳山 「祇園祭」にはないものがある
街の皆さんに話を聞くと、写真は「大津祭」の風景だということで、ナカマチ商店街にある「大津祭曳山展示館」で詳しい話を聞きました。 展示館のスタッフによると、「江戸時代初期に『祇園祭』の鉾をまねて旦那衆が作った」とのこと。そして大津祭の特徴は、「からくり」と「三輪の曳山」だといいます。祇園祭の鉾は四輪ですが、大津祭の曳山が三輪になったのは、道幅が狭かったので、90度曲がるときに前輪を持ち上げてコンパクトに曲がれるようになっているということです。
■写真の建物は「旧大津市役所前」
写真に写っている建物は旧大津市役所だということで、大津祭の曳山に長年乗っている地元の方は、「浜町交差点から琵琶湖の方を向いて撮ったようですね」と教えてくれました。 【兵動大樹さん】「さあ教えていただいた交差点に着きました。大津の皆さんが400年の伝統を守って、今もすごく盛り上がってお祭りをなさっている。そして『成瀬は天下を取りにいく』の聖地巡礼でも盛り上がっています」 大津の祭りの伝統と、今話題の物語。今回の旅も、今と昔を知ることができました。 ※2024年の大津祭は10月12日(土)・13日(日)開催です。 (関西テレビ「newsランナー 兵動大樹の今昔さんぽ」 2024年10月4日 金曜日放送)